飲みニケーションの新常識

「やっぱり、人と人が分かり合うには、飲みニケーションが大事だよな・・・」

 

なんて、言おうものなら、昨日のブログで紹介した「先輩風壱号」が大風を吹かすに違いありません。まさに、昭和の匂いがプンプンする言葉ですね。しかし、この飲みニケーションが、最近になってとても注目されているそうです。

 

先輩が「よし!今日飲みに行こう」ではダメです。実は、企業が主体となって、事業所内にバーを設けて、気軽に飲みニケーションの環境を作るところが、増えているそうです。大手も新鋭企業も、好調企業がこぞって採用しています。飲みニケーションは、今や成長に不可欠な経営ツールになりつつあると言われています。

 

あの京セラやKDDIを創業した稲盛氏も、飲み会の効果をいち早く経営に生かしたそうです。「会社を経営するうえで、心の通じ合う関係を大切にしてきました。こうした人間関係を築くために、コンパと称する飲み会を京セラでは盛んにやってきました。上司と部下でも、信頼関係があれば、言いたいことをはっきり言えますからね。人との絆を強めるには、お互いを知り合うことがスタートです」と言います。

 

実は、飲みニケーションの効果は、科学的にも裏付けられているといいます。

 

おいしいものを食べたり、旨い酒を飲んだりするだけでも、人は会全体が楽しく、参加者と仲良くなれたと誤認し、お互い相手を「いい人」だと感じるそうです。

 

また、お酒の席では、自身の自己開示が相手の自己開示も促し、打ち明け合い効果につながります。孤独感がなくなる効果もあります。

 

また、人は30cm以内に他人が近づくと、多くの人が不快に感じます。ただし、ほろ酔いでは、それが、親しい関係となり、一度この関係を構築すると、酔っていない時も大丈夫となります。また、オフィスだと、会議室も窓からの風景もいつも一緒ですが、居酒屋など別の場所では、転地効果といって、相手の違う一面に気付くことができると言います。

 

そして、最大のメリットは、お酒の席では「イエス効果」があるそうです。ほろ酔いの状況では、感情が伝わりやすくなったり、同じ感情を持ちやすくなることが、医学的にも実証されているとのことです。

 

どうですか・・・あなたの会社の飲みニケーションは?