平成の思い出③

今日は、母親の墓掃除です。夏に建てたお墓ですので、まだ新しいのですが、少しだけ草取りをして、落ち葉を拾って、すっきりと新年を迎えてもらいます。母も、初めてあの世で迎えるお正月です。 

 

さて、営業マンの頃に、新潟県を長く担当していました。伊勢丹や大和百貨店のギフトショップを車で訪問するのですが、日本海沿いの道を走るたびに、「ここから、多くの日本人が拉致されたのか・・・」と心が痛む思いを何度もしました。

 

平成14年に、日本の総理大臣が初めて国交を樹立していない、北朝鮮を訪問しました。小泉首相と金正日総書記の笑顔のない握手の映像が印象的でした。この会談で北朝鮮は、初めて日本人を拉致したことを認め謝罪をしたのです。世界が注目する、理不尽な拉致問題は、現在も解決していません。

 

そして、平成28年5月27日、戦後初めて、現職のアメリカ大統領が広島を訪問しました。オバマ大統領が自ら折った鶴や子どもたちに向けたメッセージは、まだ記憶に新しいところですね。世界で唯一の戦争での被爆国と原爆を落とした国の戦後70年の節目を、世界が大きく注目しました。

 

平成の時代に入る前から、日本はますます国際社会へ向けて、世界へと羽ばたいていかねばならない・・・と言われてきました。平成に入り、それが、当たり前の時代となり、日本のことだけを考えるだけでは、世界の中では共存できないこともわかってきました。

 

そして、いよいよ「移民」ではありませんが、さらに多くの外国人が日本で労働をします。そして、2020年・・・2度目の東京オリンピックが行われます。昭和39年の1度目の東京オリンピックは、戦後大きく復興した日本を世界に見せることができました。夢の超特急「新幹線」もこの年に開業します。

 

今度の東京オリンピックでは、日本は何を世界に発信するのでしぃうか・・・というよりも、世界が何を感じるかが大切になってきます。新しい時代には、さらに世界とのかかわりが強くなり、日本に多くの外国人が見られるようになります。

 

日本の子どもたちが、世界とどう向き合っていくか・・・私たち大人の仕事はまだまだたくさんあるようです。