生きる上での「コア」

穏やかな日曜日に、哲学的な話につきあってもらいます。いきなりですが、「あなたのコアとなる生き方は何ですか?」と問われたらどう答えますか。

 

「コア」とは、核・芯・中心部という意味ですが、ある高校は、総合的な探求の時間で、「コア探求」と呼ばれるカリキュラムに取り組んでいるそうです。つまり、生徒たちにとって、自分の「コア」となる部分を育てることが大切だという考え方です。

 

この高校の生徒への課題意識は「素直で従順だが受け身な生徒」が多いというものです。これは、この高校に限ることではなく、日本の高校の多くの教員が感じる傾向だと言われています。

 

このような生徒たちに対して大切なことは、より多くの課題や、より多くの授業時間などを与えることではなく、自ら動くというマインドを育てること。そのためには、人生に影響を与えるような原体験や将来の目標や生き方を考えること。自ら何かを生み出すような学びが重要だとしています。

 

私たちの身近にある「ロングセラー」の商品には、その商品が長く愛されるだけの付加価値があることが大きいですね。「コアなお客様に支えられている」というのが分かりやすい理由です。

 

芸能界に長く君臨する歌手や芸人も、「コアなファン」に支えられているからですね。

 

つまり、若者たちが、より強く、自分の人生を楽しむには「コアな自分」を育てることが必要なのかもしれません。

 

些細な出来事でも、「なぜ何だろう?どうして何だろう?」の「問い」を立てることが多くできる人になり、自分なりの答えを探究する習慣がある若者が、結果的には、これからの未来の人生を楽しく過ごせることにつながるのです。

 

保育園の話をしますと、4月以降の新入園児が続々と決まっています。さいたま市では、認可保育園に申請している保護者は、2月8日に結果が発送されるので、ホワイトきゃんばすに決めた保護者の中には、早く保育園を決めて安心して、お仕事の復帰を迎えたいという保護者もあれば、「ホワイトきゃんばすのコア」に賛同していただいた保護者も多いと思っています。

 

「ホワイトきゃんばすのコア」を短くまとめると、「子どもたちが大人になる姿を見据え、異年齢保育という手法をとり、屋上の恵まれた環境を活かし、子どもたちが「自分で考えて自分で答えを出す」大人になれるように、子どもたちの力を引き出す保育や教育をする」となります。

 

この考えに共感を持っていただいた、「コアなお客様」である、保護者とともに、子どもたちの笑顔のために取り組んでいくことが、大切であると考えています。

 

いよいよ、来年の2020年度には、3歳児から5歳児の3学年は、無償化の対象となります。その保育園が行っている「コア」が問われるようになります。保護者の保育園を選ぶ基準もより厳しくなっていくことでしょう。

 

どうですか・・・たまには、自分の生きる上での「コア」を考えてみてはいかがですか。生きる上の・・・なんて考えると重くなるので、自分の仕事の「コア」でも、我が家の子育ての「コア」でもいいと思います。もっと気軽に、自分の趣味の「コア」でもいいですね。