「子ども会」が活性化

自治会など、同じ地域の小学生を中心に結成されている「子ども会」ですが、ここ数年は減少傾向が加速しています。少子化が大きな原因ですが、それ以外にも、子どもの習い事が多様化したり、スポーツクラブに通う子どもが増えたりしていることもあげられます。

 

もともと「子ども会」は、戦後の混乱期に青少年の育成環境が悪化したため、国が子ども同士で交流する「児童愛護班」を結成するように出した通知が、現在の子ども会につながったと言われています。

 

しかし、最近では、「子ども会」が見直される動きが、出ているそうです。年齢の違う子ども同士が遊び、社会の一員として知識や振る舞いを学ぶことが重要だという考えです。

 

名古屋市北区では、加入を呼びかけるチラシを配布し、「子ども会は、学年の違う子どもとふれ合う貴重な機会」と訴えます。

 

神奈川県葉山町では、社会福祉協議会が、子ども会の新設を支援する助成金制度を設け、これまで3つの子ども会が復活したそうです。「親が、子ども会の役員として地域デビューした後、消防団に入ったり、自治会会長に就いたりするなど、子ども会は、地域社会の維持に欠かせない」と行政の担当者は語ります。

 

今では、社会人となり、暇があれば海外旅行に行き、ゴールデンウィークの10連休にスペイン旅行を計画する、「のほほん娘」の私の長女が、小学校6年の時に、子ども会最後のイベントを盛り上げたいと「自治会館をハロウィーンお化け屋敷にしたい!」と子ども会メンバーとともに、「お父さん…協力してくれ!」と直訴してきました。

 

子ども会の親は、ハロウィーンの装飾に関わる経済的支援を行い、企画のすべてを子どもたちが考えて、「ハロウィーンお化け屋敷」は、自治会の子どもたちを集めて大成功しました。

 

「子ども会」の役割や地域へのプラス効果は、とても大きいですが、大切なのは、小学生自身が行事を企画、運営することです。自分たちで考えることが大事なのです。そして、子どもたちの、もう一つの居場所にもなるのです。

 

子どもたちに「心地よい居場所」をたくさん作っていくのは、大人の仕事ですね。