福島の酒

今日は、卒園する年長園児の「等身大お絵描き」をしました。模造紙の上に園児が寝ます。えんぴつで輪郭を書くと、あとは、洋服や髪型、顔などをクレヨンで描いていきます。年中、年少園児も色塗りを手伝いました。

 

素敵な等身大自画像が完成です。全員が完成したら、保育園の外壁に7人の子どもたちが登場します。楽しみですね。

 

さて、福島県内で造られる日本酒は、全国新酒鑑評会で、金賞の数が6年連続の日本一となるなど、とても評価が高い酒蔵が揃っています。お店で販売されている日本酒にも「お燗にしておいしい酒金賞」「ワイングラスでおいしい酒金賞」などのラベルがあるものは、福島の酒が多いです。私も、正月には、必ず福島の酒蔵を覗いては、美味しい日本酒を飲んでいます。

 

しかし、福島県産の米となると、今も地元農家からは「売れない」という声が聞こえてきます。全国平均との価格差も、2016年産でマイナス4.9%と安くたたかれているのです。福島県は、放射能濃度に関する全量全袋検査を震災後続けていますが、2015年以降は、ゼロだそうです。放射能検査を行っていない他県の米よりも、安全面では福島産の方が確実なのです。

 

震災の時に、中学1年生だった少年が、現在福島大学に通う3年生となり、地元農家と蔵元の協力を得て、2017年度から大学近くにある30アールの水田を使って酒米「五百万石」を育て、オリジナルの酒造りと販売に挑んでいます。初年度には、720ミリリットル入り2500本が売れたそうです。今年も、まもなく販売が始まります。

 

東日本大震災の被災地での学生や生徒が取組む活動は、被災地が落ち着くにつれて、仮設住宅に住む高齢者のコミュニティー作りを支援したり、地域の食材を使ったメニューを考案してPRしたりと多様化しています。

 

震災当時、中学生だった生徒が、社会人として旅立つタイミングです。「将来は福島のために・・・」という若者によって、福島は新たな時代を切り開いていくのです。

 

そうそう・・・美味しい日本酒もさらに磨きがかかることでしょう。美味しくいただくとします。(笑)