スマホ解禁

今年度の通常保育も、あと2日となりました。年長園児と屋上遊びを楽しむのも今日と明日でおしまいです。ファームでのえんどう豆の収穫、池の魚へのエサやり、自転車、砂場、料理ごっこ・・・そして、テニスの練習と、今までお世話になった先輩たちとの時間を大切にする子どもたちです。

 

さて、大阪府の「小中学生スマホ解禁」が話題になっています。

 

東京都の中学であった本当の話です。8年前に、卒業遠足に引率した教師の体験ですが、遠足中に、東日本大震災が発生しました。たちまち、公衆電話には長蛇の列となります。

 

すると、その先生は生徒にこう言いました。「スマホは禁止されていますが、もし持っている場合は、家にかけてもいいです」と言うと、半数以上の生徒がカバンの底をガサゴソさせ保護者に連絡をしていたそうです。

 

8年前で、禁止にもかかわらず半分の生徒が持っていることを考えれば、事実上、禁止は難しいのかもしれません。ただし、現場である学校は深刻に受け止めているようです。

 

いくらルールを作っても、部活動や授業で生徒を指導している場面がSNSにアップされ、その一部分の画像が加工や編集されて、全世界に流され続けることもあるかもしれません。

 

スマホを小中学生に持たせることについて、「自動車の免許を与えるようなものだ」という人もいます。

 

私たちは、ついつい、スマホは是か非か?という議論になりがちですが、今から近い将来では、スマホ片手に、必要な情報は、スマホで検索しながら授業を受けるようなスタイルになっていることが、容易に想像できます。

 

要は、スマホが悪いのではなく、スマホを使う人の心を育てることが大切なのです。