「自分探し」の人生

私が、社会人として働き始めた昭和から平成へ移行する時代、女性が社会に進出することが、当たり前の世の中に変わっていきました。『自分らしく生きる』ということは、良い妻、良い母だけではない生き方を探すことでもありました。

 

保育園のママたちの中にも、子どもが生まれても、仕事を続ける生き方を当たり前の人生とし、「自分探し」を続けることが、むしろ普通になっています。

 

ところが、最近はSNSの普及で、他人の暮らしぶりが目に入るようになり「いいね!」のフォローをいっぱいもらいたいなど、他人の評価を気にしたり、周囲と比べて自分が劣っていると落ち込む人が、増えているようです。

 

また、定年退職を迎える60歳代の人たちは、会社生活が自分の人生という人が多いです。「何を目標にして過ごしていいのかわかりません。地域のボランティア活動をしたい気持ちもあるけど・・・やりたいことを見つけられずにいます」という声もあります。

 

昨日の卒園児の中には、先生に言われなくても、自分がやりたい事をどんどん見つけることができる園児もいれば、なかなか、自分では一歩前に進めない園児もいます。むしろ、やりたい事を見つけられる人生なんて、現実には、そんなに多くないかもしれないですね。

 

保育園の先生は、子どもたちのマイナス面ではなく、凄いこと、立派な事を探すことに注力するようにしていますが、私たち大人も、自分の足りない点ばかりを気にするのをやめて、些細なことでもいいので、自分が得意なことや、他人にしてあげられることを見つけ、当たり前に生きられる幸せに目を向けたいことですね。

 

自分探しは、身近なことを幸せに感じることかもしれませんね。