写真で伝える仕事

今日は、どろんこ広場でミドリガメのお散歩です。雑食性のカメですので、シロツメグサなどの草を食べるか・・・どんな行動を見せるか・・・観察することにしました。触りたがり屋の子どもたちは、カメにとってはストレスとなるので、少し離れたところで見守ることにします。

 

イシガメ、クサガメ、ミドリガメの中では、一番繁殖力が強いこともあって、動きも速いですね。今のところ、子どもたちが噛まれることはありませんが、不用意に、頭の前に指を持っていくと、ガブっとされるかもしれません。 

 

先日、本屋をうろうろしていると、一冊の本が目にとまりました。「写真で伝える仕事」という、フォトジャーナリストの安田菜津紀さんの本です。安田さんは、日曜日のTBS系「サンデーモーニング」で、時々コメンテーターとして出演される方と言えば、おわかりでしょう。年齢的にはまだ若いのに、本質をついたコメントに私はいつも感心していました。

 

テレビで見る彼女は、とても紛争地帯をカメラを片手に歩き回るような人には見えませんが、彼女の仕事は、世界の子どもたちと向き合って、その映像を私たちに届ける仕事です。

 

カンボジアを中心に、東南アジア、中東、アフリカなどで、貧困や難民の問題を取材し、東日本大震災以降は陸前高田を中心に記録を続けています。あまりにも有名な、陸前高田の一本松の映像は、彼女がシャッターを押した写真です。

 

彼女の写真は、子どもたちの悲惨な映像だけを追い求めているのではありません。厳しい環境の中でも、未来への希望を捨てない子どもたちの笑顔や眼差しの写真が多くあります。

 

しかし、安田さんは、子どもたちをファインダー越しに見つめながら、「早く元気になってもらいたい・・・」と願いをかけます。しかし、その願いが打ち砕かれた時に、「自分は、この子どもたちの命を救うことすらできない」という無力さを感じます。

 

そんな時に、現地のNGOの方からこんな言葉をいただいたそうです。「これは、役割分担なんだよ。自分たちNGO職員は、ここに踏みとどまって人々を支えることができるかもしれない。けれども、ここで何が起こっているのかを世界に知らせるのは、とても難しい。あなたは、ここに通い続けることができ、ここで何が起こっているのかを世界に広めることができるんだよ」

 

人を支える力は様々です。現場で医療や食糧支援を続ける人、それを支えるために遠くから必要な資金を送る人、それを伝える人、その伝わったものを家族や友人、身近な人に広めていく人・・・一人の人間ですべてはできませんね。少しずつでも、持ち寄って、やがて大きな輪になっていくのです。

 

これは、日常の私たちにも当てはまることです。

 

私たちは、時に、自分一人の無力さを嘆くことがあります。しかし、家族や仲間とそれを乗り切っていくことができます。あらためて、自分一人ではないことを感じることができた・・・そんな素敵な本でした。