走るより「歩く」

 今年は屋上にある「マルベリー」が豊作です。昨日の寺子屋で、マルベリーを食べた子どもたちは、すっかり「甘酸っぱい」美味しさに魅せられたようです。しばらくは、子どもたちのマルベリーのつまみ食いが続きそうです。

 

ところで「マルベリー」ってご存知ですか・・・新種のベリー系フルーツと思いましたか。正解は「桑の実」です。カイコが食べる桑の葉はご存知ですね。実は、これからの季節は、実がなるのです。赤黒くなったら食べ頃です。マルベリーはスーパーなどで売られることが少ないので、あまり知られていませんが、川辺の散歩道などに、桑の木が普通にあるので、「桑の実」をチェックしてつまみ食いしてください。 

 

さて、「中之条研究」をご存知ですか。青栁博士が、群馬県中之条町の住民5千人に、2000年から18年以上、24時間365日身体活動を調査した内容です。ここまでの大規模で長期間にわたる研究は、世界でも類を見ないそうです。

 

データから、身体活動、歩行と病気予防の関連性が見えてきます。

 

導き出された「黄金律」が、1日8000歩、そのうち「中強度20分」で、うつ病や認知症、がん、動脈硬化、骨粗しょう症、糖尿病など、多くの病気が予防できるとわかったそうです。

 

ジョギングが悪いわけではありませんが、歩いている時はどちらかの足が地面についていますが、走っていると両足が地面から離れて宙に浮く瞬間があります。着地のときの片足の負担は体重の約3倍・・・スピードが上がれば負荷も増えるので、膝などを痛めやすくなります。

 

アスリートが行うハードな運動は、一般人にはマイナスで、体に最も良いのは「ちょっとキツイかな」というぐらいだそうです。「歩く」のもゆっくり歩くだけではなく、早歩きがいいようです。

 

もちろん、年齢や健康状態によって個人差がありますので、あくまでもマイペースということなのですが、子どもについても「よく歩く子は脳が成長し、運動能力や五感も発達する」と言われています。保育ならぬ「歩育」を積極的に行う幼稚園や保育園も増えていますね。

 

パートナーや子どもと一緒に会話を楽しみながらでも良し、スマホなどの歩行計の機能を使えば、「今日も8000歩歩いたぞ!」とプチ達成感が味わえますね。

 

ということで、「歩く」ことを意識してみませんか。