体育で課題解決力を身につける

さいたま市内の雑木林では、ゴールデンウイーク明けには、「コクワガタ」が姿を見せます。6月に入り「そろそろカブトムシが出てくるかな?」ということで、昨夜は、保育園近くの雑木林にある採集ポイントに足を運びました。

 

立派な角を持つ「ノコギリクワガタ」のオスメスのペアと、コクワガタ2匹の合計4匹を見つけました。ということで、朝から子どもたちとクワガタ観察です。

 

2歳男の子は、ノコギリクワガタを指して、「カブトムシ」と言います。年長のお兄さんが教えてもずっと「カブトムシ」と言い続けます。(笑)そして、5歳男の子が、ノコギリクワガタを手でつかむことができました。「ウオ~凄い!」と、彼はヒーローです。

 

そして、屋上の「ビートルハウス」に移動します。このカブトムシ小屋の腐葉土の中には、カブトムシの幼虫がいるのですが、サナギか成虫になっているかも?と、少し土を掘ってみましたが、見つかりませんでした。ここは、自然のままに待つことにします。

 

カメの次は、夏本番を前に、クワガタとカブトムシで、子どもたちには、自然と生き物を愛で、わんぱく心を高めてもらいます。(笑)

 

さて、「課題解決力をつける」と聞くと、アクティブラーニングなどの全員参加型の授業で、そのスキルを身につける・・・というイメージがありますね。

 

今、小学校の体育が「考える体育」に変わりつつあるようです。かけっこなどの個人の能力がそのまま結果に出る競技では、あまり考える必要はないのですが、球技が、考える力を育む教材として注目されています。

 

高学年が取組む球技は、「フラッグフットボール」です。これは、アメリカンフットボールの簡易版で、パスをする人、受ける人、おとりになる人などの役割分担が明確で、作戦を子どもたちが立てなければなりません。「全員ボールを持ったふり」「すれ違いながらパスするふり」などいくつもの作戦を攻撃前に話し合って作戦図を作ります。

 

小学校の体育指導の課題は、運動が得意な子と苦手な子の二極化への対応です。しかし、「フラッグフットボール」は、運動が苦手な子も作戦参謀として活躍できます。今では、全国の25%の小学校が、「フラッグフットボール」を取り入れているそうです。

 

フラッグフットボールを導入し分析したところ、最も時間を取ったのが、作戦会議や振り返りなどの「思考する時間」で4割。「運動」は3割。「移動や水のみ」が2割で、「教員の指導」は、わずか1割だったそうです。つまり、9割の時間を子どもたちが中心となって、「考える体育」をしているのです。

 

フラッグフットボールの詳しいルールは、ネットで検索してください。

 

今は「新しい体育」という言われ方をしていますが、数年後には、ドッジボールを超える人気スポーツになっているかもしれませんね。