「作られた」子ども?!

早速ですが問題です。A君がひらがなや数字を覚えたり、せっせとドリルを解いている横で、B君は思いっきり遊んでいます。さて、どちらが「自分で考えて自分で答えを出す力」がつくと思いますか?

 

こんな質問をすると、ほとんどのママは、「遊んでいる子でしょ・・・」と答えます。ホワイトきゃんばすの保護者なら、100%「遊んでいる子に決まっているじゃない」と答えるでしょう。

 

しかし、現実のママ達は、我が子が文字を読めたり、計算できたりすることに意識が行きがちです。もちろん、知識をつけることは大切なことです。しかし、それは教えられて、外から与えられて、知識が増えただけで、使えるかどうかは別の話です。

 

ホワイトきゃんばすでも、「外から与えられた」知識を物語るエピソードがあります。朝の会で、カレンダーの読み方で「ついたち・ふつか・みっか・・・はつか」まで、曜日では「げつ・か・すい・・・にち」まで、年少以上の園児は、全員スラスラ言えます。

 

年少園児が、お風呂の中で、突然「ついたち・ふつか・・・」と言い出したので、「うちの子は、カレンダーの読み方を理解しているんだ」とママは思ったようです。しかし、「8日(はちにち)は、なんて言うの?」と質問すると、半分の園児が答えられません。「火曜日の次は、何曜日ですか?」と聞いても、何人かの園児は、答えが出ません。

 

これは、順番通りの読み方を暗記しているだけで、内容は理解していないのです。まさに、与えられた知識の限界です。今では、暗記ではなく、子どもたちに理解してもらうようなアプローチを行っています。

 

このブログでも、保育園の保護者へも何度言ったかわかりませんが(笑)・・・親は、子どもに「何をさせるか」ではなく、「自分で考えて自分で答えを出す子」は、「やりたいことをやる」「よく遊ぶ」子なのです。

 

そして、子どもが熱中している時は、横から「これをやったら?」なんて、親が口出しをしないで見守りましょう。「親の価値観」は、子育てをする上で、とても大切な事ですが、子どもが遊んでいる姿の中から、「子どもの真実」を見つけたいものですね。

 

親やまわりのアプローチによって「作られた子ども」にならないように・・・とても難しいところですが、親も常に考えないといけませんね。