ナイトツアー つづき

ホタルの光は、ほんの小さな灯にしかすぎないのに、私たちの心にぐっとくるものがありますね。丸山公園のホタルは、ヘイケボタルで、ゲンジボタルと比べると、ほのかな光を放ちます。そのはかなさが、何とも言えないのです。

 

カブトムシの興奮を少し抑えて、菖蒲畑のある遊歩道に向かいます。懐中電灯はオフにして、真っ暗の道を歩きます。

 

「暗いよ~本当にホタルはいるの?」と子どもたちの不安そうな声が聞こえてきます。すると、1匹のホタルが舞っていました。

 

「ホタルだ!ホタルが飛んでいるよ~」と、一気に子どもたちの声が響きます。時間は、午後8時を回ったところです。この時間帯に、ホタルの活動が活発になるそうです。

 

午後8時になると、メスのホタルが光を放ちます。すると、その光を合図にオスのホタルが、メスを求めて舞うのです。これは、前日下見をした時に、ホタルを撮影していたおじさんに聞いたうんちくです。(笑)

 

丸山公園では、今から数年前に、地域の人たちが「ホタル舞うふるさとを!」ということで、新潟県からホタルの幼虫を用意して、環境を整えたそうです。そして、今夜飛んでいるヘイケボタルは、この丸山公園で生まれ育ったホタルです。

 

しかし、子どもたちが、静かにホタルを鑑賞することはありません。(笑)卒園児の男の子は、ホタルを手のひらの中で光らせます。園長の背中で光るホタルをつかまえる園児もいました。5歳男の子は、飼育ケースにホタルを採取しました。しばらく、みんなで観察して菖蒲畑に逃がします。

 

こんな感じで、カブトムシを探して夜の森の冒険あり、ホタルの光を愛でる体験アリと、子どもたちは、2つの大きな経験をしました。時間は、もうすぐ夜の9時です。興奮が冷めない子どもたちのおしゃべりが止まりません。また、そんな子どもたちの影響を受けて、少年の頃の自分に戻ったパパも「怖~い!」と言いながらも、夜の森を楽しんだママもいます。今回は、おじいちゃん・おばあちゃんの参加もあり、元気にたくさん歩いていただきました。

 

参加された多くの保護者の皆様に感謝します。感動のナイトツアーになりました!