「和を食す」給食

7月に入って、さいたま市の日照時間が、わずか3時間という少なさに加えて、今日も肌寒いくらいの気温です。7月1日からスタートする予定だった屋上でのプールは、いまだにできません。

 

卒園児の情報によると、小学校ではこの寒さでもプールにガタガタ震えながら入っているそうです。保育園では、もちろん、気温が上がらないと無理はしません。

 

そして、屋上ファームの収穫も、ここに来て、ミニトマトが日照不足で真っ赤になりません。西日本を中心とした大雨や、関東地方も低温が続き、農作物への影響も心配ですね。そんな中でも、インゲン豆は豊作です。あるママの話によると、おうちでインゲン豆など食べたことがなかった5歳女の子が、ただ茹でただけで、マヨネーズをつけてバクバク食べているそうです。自分で収穫した野菜は、おいしいのです。(笑)

 

さて、今日は、ホワイトきゃんばすの初代給食の先生が遊びに来ました。2012年に開園して、1年半勤務してくれました。4人の子どもを育て、当時幼稚園に通っていた一番下の女の子が、もう6年生です。読まなくなった絵本をプレゼントしてくれました。時の過ぎるのは、本当に早いものです。

 

ということで、今日は給食の話です。

 

京都市内の公立小中学校では、月に一度「和(なごみ)献立」として、完全和食の給食を出しているそうです。「豚肉と万願寺唐辛子のいためもの、大根葉のごまいため、もずくのみそ汁にご飯・・・」子どもたちは、「大根の葉がシャキシャキして好き!」とほとんど完食です。

 

和献立では、伝統食材や行事食を積極的に取り入れ、和食の特徴をより強く出しているそうです。ある校長先生は、「和食の料理や京野菜などの話題が、子どもたちから自然に出るようになった」と話します。

 

2013年には、「和食」がユネスコ無形文化遺産に登録されましたが、現実は、各家庭では和食離れが進んでいます。というよりも、世界中の様々な料理を食べる機会が多くなったとも言えます。

 

きちんとした和食を次世代に継承する場として、給食が注目されているのです。

 

よく論争になる、「ごはんと牛乳の組み合わせって・・・おかしくない?」など、和食の献立を継続していくには、苦労も多いようです。調理器具についても、大量調理がしやすい洋食の献立には向いているものの、和食に欠かせない「焼き物」などには、不向きということが多いのです。

 

子どもたちは、給食を通じて、様々な料理を食べ、その違いを感じることが大切です。その中で、正統派の「和食」を継承してもらいたいですね。給食の場が鍵を握っているのです。