うさぎのユック

昨日は、この春小学校1年生になった卒園児のピアノ発表会に行ってきました。先回の発表会の時は、ママが横で連弾しながら、少し頼りなかったのですが、今回は、大好きな電車から「新幹線」という曲を一人でやり遂げました。

 

2曲目は、小学校5年生の姉との連弾です。「タッカーのひみつのよる」という曲をミスなしで成功させました。あまり練習好きではない男の子ですが、本番で結果を出したようです。小学生を中心とした32組の演奏を楽しみました。小学校5年・6年生の演奏は、目を閉じて聴いていると、大人が弾いているような完成度の高さです。久々に、ピアノの演奏を楽しむことができました。

 

さて、土曜日の「図書館で本を借りた・・・」の続きです。5歳男の子は、借りた本を家に着く前に読み始めたそうです。そして、今度は、ママと二人で図書館に行く約束までしました。やがて、本好きになって、ママやパパや先生に「○○の本読んでみて!すごくいい本だから・・・」なんて、会話になるようならうれしいですね。

 

今日は、そんな本好きの小学2年生が、おすすめの本を紹介します。「うさぎとユック」というお話です。作者は「絵門(えもん)ゆう子」という人です。NHKのアナウンサーや女優としても活躍されていたので、ご存知の方も多いかもしれませんが、絵門さんは、がんの宣告を受けます。

 

がんの治療のために長い間入院をしていました。そのとき入院していた女の子と出会います。その子は、うさぎの絵を描くのが好きで、絵門さんは、うさぎが出てくる絵本を作ってあげると約束したそうです。こうして生まれたのが、「うさぎのユック」です。

 

絵門さんは、闘病むなしく、49歳の若さで亡くなります。

 

物語のストーリーは、お母さんうさぎから5匹のうさぎが生まれます。しかし、その中の1匹が、生まれつき足も心臓も弱いうさぎでした。しかし、個性豊かな兄弟うさぎに支えられながら、時には支えて生きていく物語です。ライオンに襲われても、あきらめない心で生き抜くのです。

 

絵門さんは、生前「毎日が命の記念日だ」と言って、いのちを大切に・・・一日一日大切に過ごすことを忘れません。そして、みんなで力を合わせていきることをこの絵本の中で教えてくれます。

 

子どもたちの図書館通いが当たり前になれば、こんな素敵な本に出合える機会が増えることでしょう・・・