自分で選んだ道

8月3日の夏まつりでは、年長、年中園児はお店屋さんで活躍しますが、それぞれ「カレー屋」「かきごおり屋」「ゲーム屋」のメンバーが決まり、「いらっしゃいませ」「ありがとうございました」「またどうぞおこしくださいませ」の接客用語を家で練習する園児もいるようです。

 

そして、夕方には、「お化けの花火音頭」の踊りの練習が始まります。CDの操作ができる年長女子が、10回もリピートして「もう一回やる!」状態となり、小さい園児もしっかりと踊っています。今年も、大いに盛り上がりそうです。

 

さて、数カ月前に「ブラックホール」の撮影に成功したことが、ビッグニュースとして取り上げられました。その国際プロジェクトで、日本チームのリーダーを務めた本間希樹(ほんま まれき)さんの話です。

 

彼は、東京大学で天文学を専攻するのですが「ふだん見えないものを見るのは面白そう」という漠然とした理由からだったそうです。

 

しかし、そこで「人生の師匠」と言える教授に出会います。教授は、研究テーマを学生に押しつけません。その代り、繰り返しこう問いかけました。

 

「あなたは、何を研究したいの?」

 

つまり、「自ら見つけたテーマじゃないと楽しくない。楽しくなければ研究じゃない」という考えです。本間さんは、その教授に「研究は楽しい、人生も楽しい」と教えてもらったのです。

 

それを機に、本間さんは、自分で選ぶ人生を進んでいくことになります。彼の凄いところは、自分の知識や技術を惜しみなく共有し、世界中の仲間と研究を成し遂げたことです。

 

私が想像する研究者像は、孤独に地道な作業を何度も繰り返すイメージですが、本間さんは、仲間と情報共有しながら研究を行うことを自分で決めたのです。

 

保育園の子どもたちを見ていると、何でも自分でやらないと気がすまない園児もいますが、なかなか自分で決められない園児もいます。考え方は、もちろん色々あるでしょうが、「自分で選んだ道」を進むことは、何よりも楽しい人生につながると私は考えていますので、今は自分で決められない子どもたちへ、アプローチをするのが私の役割です。

 

やっぱり・・・自分で決めた人生は楽しいですね!