職業教育の意識

夕方の自由時間に、小学3年女子が園長役をやり、何と、卒園式の予行練習が始まりました。年長園児が5人に年中園児も参加します。

 

「卒園児入場!」で、園長役に続いて、適当に卒園ソングを口ずさみながら、子どもたちが入場します。そして、「保育園からのプレゼントです」「○○さんのママからご挨拶です」など、子どもたちは、卒園式の段取りをよく覚えています。

 

そこへ、年長園児のママが迎えに来ました。「もう卒園式の練習をしているの?」とビックリです。卒園式は、まだ7か月も先です。(笑)

 

さて、日本の企業は、学生が何を学んだかにはあまり関心を持たないで、入社後に、研修などを通じて自前で職業訓練を行い、自分の会社の色に染めていく・・・こんなところが今でも多いですね。私が入社した当時は、まさに、社会勉強の場も含めて、会社におんぶに抱っこ状態だったような記憶があります。

 

ところが、欧米諸国の企業では、採用時に、「何を学んだか・・・何ができるか」を問われます。即戦力としてマンパワーを考えているからです。

 

これは、若者の意識調査にも反映されます。「通っている学校は、仕事に必要な能力を身につける上で意義があるか?」という内容に、肯定的な回答は、日本の高校生では30% にも満たず、大学生に至っては25%しかありません。

 

アメリカの大学生は70%ですので、いかに「大学で○○を勉強し、それを活かして○○の仕事をする」という明確な目的を持って学生生活を送っているのです。日本の場合は、今でも、大学に行くのが目的で、そこで何を学ぶのかは二の次という学生が多いのかもしれません。

 

しかし、これからの時代、日本の企業も「丸抱え」のやり方が難しくなってきます。中途採用で、即戦力を・・・という流れも加速しています。会社に自分の人生を捧げ、会社に守ってもらうという考えも通用しなくなってきました。

 

これからの、日本の学生に求められることは明白です。「私は何のために何を学ぶのか」を明確にすることです。自分の生き方は、自分で決めるのが楽しい人生に決まっているのですから・・・