図書通帳

今日の寺子屋では、畑仕事に挑戦です。子どもたちには鍬(クワ)の使い方を教えます。先端がフォークのような形の農機具です。畑を耕すときに使います。

 

私は、父が知り合いの農家に畑を借りて野菜を作っていたので、子どもの頃からクワを使うことに慣れていますが、今の子どもたちの多くは、一生、クワを使うことなく大人になるのです。

 

保育園の子どもたちは、苗を植えたり、種を蒔いたり、収穫したりは日常茶飯事ですが、クワを使うことはありません。下手をすると、自分の足を耕してしまいますね。

 

初めての経験は、子どもたちの目をギラギラにします。子ども用の軽いクワを一緒に持ちながら、ザクっと土に刺すのです。数人は、腰が座ってなかなかいい筋です。(笑)

 

しかし、飽きやすい子どもたちは、耕した土の中から幼虫が出てくると、とたんに幼虫観察になってしまいました。「では問題です。この幼虫は何を食べているでしょうか?」に、保育園のクイズ王5歳男の子は「草の根を食べています!」と見事正解です。

 

さて、今日は、子どもたちが、本をどんどん借りてしまう図書館の話です。ホワイトきゃんばすでも、歩いてすぐの図書館で本を借りる習慣がついてきたのですが、素晴らしいアイデアで、子どもの読書欲を引き出している図書館があります。

 

「図書通帳」を子どもたちは、図書カードの代わりに持っています。本を借りて、この通帳をATMのような端末にかざすと、本のタイトルの横にページ数と、本の値段が、預金通帳のように加算されていくのです。

 

子どもたちは、本を借りれば借りるほど、預金がたまっていくという仕掛けです。もちろん、本物のお金ではありませんが、このアイデアで、子どもたちはどんどん本を借りているそうです。

 

この「図書通帳」を考えた人は、凄いですね。私たち大人は、子どものやる気につながるアイデアをたくさん出したいものです。