無花果(いちじく)ジャム

本日、保育園見学に来たパパが、入口の鉄道カレンダーを見て、「私はここで働いています」と言うものですから、しばらく鉄道話が続いてしまいました。JR東日本のカレンダーは、卒園児のパパが勤務しているので、毎年いただいています。毎月、素敵な鉄道写真となっているので、月が終わると、電車好きの子どもたちの争奪戦になります。

 

今日は、時刻表を持って登園する小学2年の卒園児がいたので、見学のパパと時刻表の話で盛り上がっていました。

 

さて、我が家に1本のいちじくの木がありまして、今が旬なのですが、今年は豊作です。お店で売っているような大きくて立派な形ではないのですが、無駄にたくさんなっているといった感じです。そこで、今日は、このいちじくで、子どもたちとジャムを作りました。

 

「この果物は何という名前か知ってるかい?」に、ほとんどの園児が答えられません。「ぶどう・・・みかん・・・いちご」と珍回答続出です。「いちじくっていう名前だよ」と言っても、「へぇ~知らな~い」と意外な反応です。

 

とにかく、ナベでコトコト・・・ジャムの完成です。子どもたちが、順番に、ナベ番をしました。かなり、美味しいジャムができあがりました。試食タイムでは、「どんな味だろう?」と不安な顔でスプーンで一口食べるも、みるみる「おいしい!」と、笑顔に変わっていきます。

 

子どもたちのお土産にしたのですが、ママたちが「私・・・いちじく大好きなんです!」と感激していました。明日のトーストに塗ったり、ヨーグルトにかけて食べるのが、子どもたちの楽しみです。「自分で作ったジャムで朝食を・・・」贅沢ですね。

 

さて、いちじくは、花が咲かないでいきなり実になるように見えることから、無花果と漢字で書きます。スーパーでは、需要が少ないので値段は高めですが、挿し木などで簡単に作れる樹木です。我が家のいちじくの木も、いつ植えたか、よく覚えていないほど、自然に大きくなってました。

 

今日は、せっかくですので、いちじくのうんちくを聞いてもらいます。(笑)

 

いちじくの原産国はアラビアで、トルコなど地中海沿岸地域で多く収穫されています。「不老長寿の果物」と言われるように、多くの栄養が含まれ、美容にも便秘にもいいですね。乾燥いちじくなどは、かなりいい値段です。

 

実は、原産国に近いメソポタミアでは、6千年以上前から栽培されていたそうです。最近の研究では、ヨルダン渓谷に位置する新石器時代の遺跡から、1万1千年以上前の炭化した実が出土し、いちじくが世界最古の栽培品種化された植物ではないかと、言われています。

 

日本では、みかんやりんご、ぶどうなどが、メジャーな果物ですが、こうして歴史をたどると、私の中でのいちじくの付加価値が、一気に上がりました。(笑)

 

みなさんは、どうですか。たまには、うんちくを頭に描いて、今が旬の果物、『いちじく』を食べてみませんか。