リーディングスキル教室

ようやく秋らしい気候になってきました。屋上遊びも汗をダラダラと流すことがなくなりました。午後は、運動会を行う西文ひろばへ行きました。小学生と年長園児の混合チームで、紅白対抗リレーを行います。男子チーム対女子チームとなりました。

 

結果は、女子チームの3連勝です。最後のレースは、意地を見せたかった男子チームですが、一人が転倒してしまい追い上げむなしく3連敗です。お遊びの練習なのに、男子チームは、全員が号泣です。しかし、転んでしまった園児を責めることもなく、また転んだ本人も、最後まであきらめないで完走したことをみんなの前で褒めました。

 

毎年、練習にもかかわらず、負けると悔し涙が止まらない子どもたち・・・今年も、涙・涙の練習となりそうです。(笑)

 

さて、東京都板橋区では、「AIと共存していく社会で、人間の強みを発揮するための力の育成」を目指し、教育ビジョンとして「読み解く力」に注力しているそうです。

 

区内の船渡(ふなと)小学校では、この夏休みに5・6年生の希望者を対象に、読解力向上を目的に「リーディング・スキル教室」が行われました。

 

「地球温暖化の影響で、流氷は減ってきています。オホーツク海の流氷は百年前に比べ半減しました・・・」

 

利用した教材は新聞記事だそうです。この文からキーワードを3つ探し、それらを使って本文を要約すること・・・が課題です。小学生には、少し難しいのでは?と思いますが、そのために、予習としてノートへの全文視写を課し、高度な説明文の内容を読み取っていく上での布石としたそうです。

 

さまざまな学力の中で、なぜ読解力なのか・・・それは、子どもの持っている言葉の数が少ないことが原因で、子ども同士のトラブルになることが多く「豊かな言葉の担い手になってほしいという思いがあった」と船渡小学校の校長は語ります。

 

私が中学生の頃に、一つの文章を読んで、「著者は何を訴えているかを述べなさい」という問題が現代国語で出ると、「著者じゃないし・・・人によって、色々な読み方があるのに、正解が一つなんて、納得いかないよ!」とぶつぶつ言っていました。

 

読解力をアップさせることで、一人一人の「読み方の個性」も引き出せたらうれしいですね。「俺はこう思うけど・・・いや、私は、こう訴えていると思うよ」なんていう会話が子どもたちの間で交わされるのがいいですね。

 

私たち大人は、子どもたちに本や新聞を読む習慣をどうしたらつけさせることができるか・・・「子どもと一緒に図書館に通う」など、大人の私たちが考えることですね。