災害と女性

昨日の寺子屋では、単純に屋上で虫捕りをしました。虫あみと虫かごを持って、子どもたちが狙うのは「赤とんぼ」や「アゲハチョウ」ですが、そう簡単にはつかまりません。子どもたちをあざ笑うかのように、空高く逃げていきます。

 

ということで、飼育ケースには、ショウリョウバッタやオンブバッタや、カメムシ、ダンゴムシに謎の虫たちを採集しました。小さい園児も、今日一日観察をして、屋上へ逃がしました。1歳の園児が食い入るように飼育ケースを見つめます。こうして、ホワイトきゃんばすでは、虫嫌いの園児がいなくなっていくのです。(笑)

 

さて、今日は、災害時における女性について、フォーカスします。データによると、

東日本大震災による死亡者は、男性よりも圧倒的に女性が多かったのです。女性の方が男性よりも長生きで高齢者が多いから、と思った方もいるでしょうが、実は、全ての年代において女性が男性を上回っているのです。

 

ざっと、女性:男性が、55対45ぐらいの比率です。どうですか、僅差の範囲ではありませんね。

 

考えられることは、自宅で高齢の親や幼児などの子どもの世話をしていて逃げ遅れた人が多かったのではないかと言われてます。

 

問題は、女性の死亡率が多いという事だけではないようです。災害後の避難生活でのストレスは、男性よりも女性の方が大きいのが実態です。女性用トイレは、男性用の3倍必要というのが国際基準だそうですが、これを満たす避難場所はほぼ皆無です。

 

更衣や入浴についても、男性のように何の気兼ねもなく、ハダカになって・・・というわけにはいきませんね。炊事や洗濯も女性がするべきと、一手に担わされる重荷も加わります。

 

こうなっていくと、何を改善すればいいのか・・・。地方自治体などの防災計画を策定する防災会議のメンバーに、現状は女性が1割程度だそうです。力仕事は男性が・・・乳児などの対応は女性が・・・など、性別による役割分担が必要な内容は、避難生活の中では、ごく限られていると考えるのがいいのかもしれません。

 

男女関係なく、被災時の緊急生活においては、ともに役割を共有するプランが、今後はとても重要になってくるのでしょう。

 

これは、他人ごとではありません。私たち誰もが、いつ避難生活を送ることになるやもしれませんね。