フレイル

12月に入り、クリスマス発表会の練習にも熱が入ります。劇の練習では、初めて、先生が合いの手を入れないで、子どもたちだけで、セリフ回しをしました。これがなかなか上出来です。子どもたちの役者ぶりが、順調に育っています。(笑)

 

さて、「フレイル」という言葉をご存知ですか。この意味は、加齢に伴って、心身が衰える状況です。詳しく説明すると、「健康」と「要介護」の間にある心身の調子が崩れた状態で、「虚弱」を意味する英語「frailty(フレイルティ)」が語源となっています。日本では、65歳以上の1割が該当し、75歳以上で大きく増えるとされています。

 

フレイルにならないためには、栄養と運動、社会参加を意識することだといいます。入院などの寝たきりのような生活をすると、普通ならば7年かけて落ちていく筋肉が、わずか2週間で失われることもあるそうです。

 

筋肉の維持には、たんぱく質が大事であることから、年をとってからの「粗食」は間違いで、たんぱく質を体重1キロ当たり1グラム以上取ることが、最近では、正しい食事のとり方の定説だそうです。

 

60キロの体重の人では、1日60グラム以上のたんぱく質が必要という計算です。ステーキ200グラムでも、たんぱく質が35グラムですので、肉・魚・豆製品・卵など多くの種類から取らないといけませんね。

 

運動も大切ですが、高齢者は、運動だけする人よりも、囲碁・将棋などの文化活動と、ボランティアなどの地域活動を両方している人の方が、フレイルになる可能性が低いというデータもあるそうです。

 

食事は当然一人より友人や家族と一緒の方が多く食べられます。会話や雰囲気もおかずの1つと言えますね。人生100年時代は、元気に健康に長生きしたいものです。介護されて、周りに負担をかける人生は、避けたいですね。これは、私のような昭和世代から、意識し、努力をしないといけません。自分のためでもあり他人のためでもあります。

 

本日、70歳代と思われる男性が、保育園の入口にある「異年齢保育をしています」のPOPに興味を持っていただき、私に説明を求めてきました。大人になれば、同じ年齢の組織やチームに属することは、まずありません。子どもたちには、異年齢のタテの関係の中で、社会性を学んでもらっています・・・・の説明に、感銘を受けられ、しばらく、子育て論で盛り上がりました。

 

こんな、おじいちゃんが、世の中に増えていけばいいなぁ~と思った次第です。

 

昭和世代のあなた・・・フレイルなんて打ち破るのです。よく食べ、運動し、仲間のある生活を楽しみましょう。