「公共」じぃじ、ばぁば 大活躍

今日は、屋上でいも煮会を行いました。冬の青空は、富士山もバッチリで最高の景色です。風が強かったのですが、子どもたちは、みんなで食べる給食に大喜びです。

 

屋上ファームで昨年収穫した、じゃがいもと大根(もちろん葉っぱも)をメインに、煮込みうどんにして、おいしくいただきました。自分たちで、種まきから収穫まで行った野菜を、屋上で料理をしてみんなで食べるという体験では、子どもたちのおかわりラッシュとなりました。大根を包丁で切る経験も、寺子屋園児は経験します。これぞ!食育です。

 

さて、最近は、高齢者が子育てを支える取り組みが各地に広がっています。

 

千葉県柏市には「地縁のたまご」という高齢者グループが、地域の幼稚園や小学生に習字を教えます。「たまご」とは「他人の孫」のことだそうです。なかなか粋な名前ですね。代表は、「遠くの孫より近くの『他孫(たまご)』・・・高齢者には生きがいが、子どもたちには社会性が育まれる」といいます。

 

横浜市のNPO法人「親がめ」は、自治会館や公園などで、「親子のたまり場」を開催します。そこで活躍する「かめっ子おばあちゃん」は、ある女の子の言葉が忘れられないそうです。自分のことを『3人目のばぁばと呼んでいい?』と言われたそうです。その言葉を胸に、これからも子育てを支えていくそうです。

 

どうですか・・・私のような50代のおやじ世代でも、すでに子どもの頃は核家族化が進み、近所のおせっかいなおじさんおばさんに、「よのなか」のことを学ぶイことがが少なくなってきた世代です。

 

今のシニアは、映画「3丁目の夕日」のように、隣近所で助け合った最後の世代とも言われています。自分の経験を次代に残そうという気持ちが働くのかもしれませんね。しかし、この世代の人々は、高度成長期に会社に身を捧げ、日本の発展に尽くした人たちです。退職後は、地域や社会との接点を失い、同時に生きがいも失っている高齢者が多いのが現実です。

 

このように、子どもたちを相手にするシニアは、健康寿命が延び、人生を楽しく送っています。こんな「公共じいちゃん」「公共ばあちゃん」が増える日本になってもらいたいですね。