25年目の午前5時46分

今年の3月に、保育園を卒園する年長園児7名の保護者から、大きくて素敵なプレゼントをいただきました。バスケットのゴールスタンドです。卒園式はまだ先ですが、せっかくですので、年長園児も一緒にバスケットボールを楽しむことにしました。

 

さっそく、子どもたちと一緒に組み立てて、本格的なゴールスタンドが完成しました。屋上に設置します。ベーススタンドに水を入れると、ずっしりと安定します。お昼の時間に、年長園児は、フリースローの練習をしました。

 

子どもたちは、ゴールした数をカウントしながらプレーを楽しんでいました。屋上遊びに、新たにバスケットボールが仲間入りです。冬の屋上遊びでも、しっかりと汗をかいてもらいます。(笑)

 

さて、今日は、6434人の死者を出した阪神淡路大震災が発生して、25年目の朝を迎えました。午前5時46分、まだ暗い朝ですが、今年も追悼式を行っているテレビ画面に向かって手を合わせます。

 

私が勤めていた民間企業は、神戸に本社がありましたので、この日のことは、鮮明に覚えています。私は、1月17日は、大宮そごうのバレンタイン特設会場でチョコレートケースのディスプレーをしていたのですが、朝からのニュースで、関西が大変なことになっていたので、仕事どころではありませんでした。

 

本社とも連絡が取れず・・・神戸や大阪の仲間たちの顔が浮かびます。後に、生々しい体験談を聞く事になりました。本社も倒壊しました。

 

「こんな時に、バレンタインなんかやってる場合じゃないだろう!」という世論が日本中広まったのですが、神戸は洋菓子発祥の地ですので、被災した多くの洋菓子メーカーを救おう!と世論の風向きが変わり、「バレンタインで、神戸のメーカーのチョコレートを買おう!」となり、お客様や百貨店などの得意先の善意に助けられました。

 

しかし、阪神淡路大震災は、会社にとって大きなダメージとなりました。そして、それを乗り越えて、私も無我夢中で仕事に取り組んだ記憶があります。

 

今年は25年という節目となり、震災後に生まれた若者も追悼式に多く参加されたようですね。大震災を体験された人々も「悲惨さを乗り越え、今ではこの震災での教訓を前向きにとらえている」と答える人が、6割にもなっているとも報道されています。

 

私たち人間は、過去から学び、未来をつくっていかねばなりません。そのためにも、1・17阪神淡路大震災を語り続けなければならないのです。