子どもの世界にリスペクト

保育園の子どもたちや、卒園児の小学生と話していると「何でこんなことを知っているの?」とか、「まだ〇歳なのに、こんなことができるんだ。凄いなぁ~」と思うことが、しばしばあります。そして、過去の自分と比較して、「俺なんか・・・まだ何もできなかったなぁ~」と思ってしまいます。

 

そんな時は、大人の私ですが、子どもにリスペクトします。保育園で多くの子どもたちと関わっていると、大人だけでなく子どもの世界にリスペクトすることが案外と多いものです。

 

ある保育園の先生の話です。発達障害のある園児が、水道のホースで水を上に飛ばすことが好きで、長い時間、その遊びをしていたそうです。その先生は、「その子は、発達障害だから『こだわり』があるのだ」程度にしか見ていなかったそうです。

 

ある日、その子の横に座って、ホースを上にあげて水を飛ばしている姿を見ていると、上に飛んだ水が太陽の光と重なり、ピカッと光ったのです。それに気付いた先生は、「あ!」とつぶやいた時に、その子が、まるで「お前も分かったのか」という顔で、その先生をじっと見たそうです。

 

これを機に、その園児は、先生を受け入れるようになりました。先生は、その子の世界をリスペクトするようになり、彼がしていること全般の見え方が変わっていったそうです。

 

「この子は凄いなぁ~」というリスペクトもありますが、様々な子どもたちに対して、固定化した見方を一度外して、その子を見ることも、子どもの世界をリスペクトすることであり、新しい世界が必ず見えてくるのです。

 

どうですが・・・あなたが親なら、我が子に対しても同じですね。