算数センスを伸ばす

今日から、静かな大相撲春場所がスタートしました。プロ野球オープン戦での無観客試合にようやく慣れたところですが、大相撲では、初めての経験です。力士同士がぶつかり合う音やまわしを叩く音が響きますが、淡々と時間が進んでいく感覚です。

 

当たり前ですが、スポーツは観客の存在がいかに大きいことか・・・早く、通常の世の中になってもらいたいものです。

 

さて、本屋で「算数センスを伸ばす本」という本を手にしました。世界には多くの言語がありますが、「『数字』は、唯一の世界共通語」と私は思っています。

 

年長園児のお昼の勉強タイム・・・「○○君が、どんぐりをたくさん拾ったんだ。と言いました。でも、たくさんって、人によって、何個になるのか色々だよね?」「でも、○○君がどんぐりを10個も拾ったんだ」と言えば、○○君の手の中にどんぐりが10個あることが、誰にもわかるね・・・」と、子どもたちに話します。

 

大人の世界でも、「もう少し具体的に話してください」という会話には、数字を使うとハッキリわかることが多いですね。

 

この本にあった数字カードを使ってみると、遊びながら「数感覚」をつけることができる園児が多いです。保育園には、そろばん塾で使うような大きなソロバンがあるのですが、「そろばんやりたい!」という園児も多いです。

 

もちろん、数字が苦手な園児もいます。どうも、算数は理屈から入るよりも、九九のように自然と数字が出てくるようになる方がいいようです。私たちが九九を覚えるにあたって、理屈では覚えていませんね。

 

この本の中で、脳科学者の「なるほど」コメントがありましたので紹介します。

 

「親子の会話を聞いていると、何となくその子がどこまで伸びるかわかっちゃうんです。あまり伸びない子の親は、すぐ答えを言ってしまう。逆に伸びる子の親は、ずっと子どもの会話につき合って、子どもが答えを出すまで何度も何度もキャッチボールを続けるんですね。そうやって、親子で思考を深めていくことで、長く考えても疲れない子になるんだと思うんです」

 

「字が雑とか計算が違っているとか、マイナス面ばかり見る親はダメです。子どものために言っているつもりかもしれませんが、逆効果でしかありません。『よくがんばったね』と言ってあげるだけでいいのです」

 

まったく、その通りですね。私たち大人は、子どもたちに「好き」や「楽しい」という気持ちや環境をいかに作ってあげられるか・・・じっくり考えてみませんか。