令和元年度卒園式 つづき

今年も卒園児ママのピアノの演奏で、「卒園児入場」です。少し緊張した表情の卒園児です。保護者と年中・年少の在園児の大きな拍手に包まれて、卒園児たちは、真っ白な寺子屋1番席に着席します。

 

卒園証書には、先生たちのメッセージと卒園児の入園当時の写真などが貼られています。ホワイトきゃんばす流の卒園証書です。子どもたちへの記念品は、国語辞典にしました。小学校1、2年生では、まだ使うことは少ないですが、3年生以降に、この国語辞典が、鉛筆のラインで、味わい深く汚れていくことを期待します。

 

毎年、卒園児には、ピアニカの演奏をしてもらいます。「ドレミの歌」を元気よく吹いて歌います。そして「一年生になったら」を在園児も含めて全員で合唱します。これは、何度も練習を重ねたので、練習に参加していなかった1、2歳の園児も、この曲が耳に焼きついていたようで、家で口ずさんでいたようです。

 

この1年の思い出の映像を「掛け合い」で振り返ります。「楽しかったピクニックランチ・・・ママありがとう」と言った感じです。保護者の方々も、1年間の子どもたちの様子をじっと見つめます。次に、卒園児一人一人のスライドショーです。

 

入園時・・・まだ赤ちゃんだったり、初めての運動会や、クリスマス発表会の写真を見ながら、笑いありのひと時です。本番まで映像は内緒にしていたので、子どもたちも、一緒に盛り上がります。笑いながらも卒園児たちの成長を大きく感じる時間となりました。

 

「園長先生からの手紙」は、ホワイトきゃんばすの卒園式には欠かせません。子どもたち一人一人への想いを手紙にして、園長が寄り添って読み上げます。保護者のすすり泣きが聞こえてきます。

 

そして、卒園児とその保護者のご挨拶をいただきます。保護者の皆様からは、多くの感謝の気持ちを伝えていただきました。保育園だけでなく、一緒に遊んでくれた園児たちにも温かいメッセージがありました。

 

昭和のドラマ「北の国から」をこよなく愛するパパは、私が「北の国から」の大ファンであることを知って「この保育園なら、まちがえない!」との判断基準の話が・・(笑)

 

保育園一のやんちゃな男の子の保護者からは、子育てに悩む時も、先生から我が子のいいところを見るように言われ、嬉しい気持ちになったという話が・・・

 

3歳児になる前に、一度、兄姉が通っていた近所の認可保育園に転園した女の子のママからは、「転園して1週間で、我が子から笑顔が消えた・・・ホワイトきゃんばすのキャンバスに戻りたい」という娘の声を受け入れてくれたことへの感謝の話もありました。

 

ホワイトきゃんばすが開園した当時は、認可保育園が決まるまでの受け皿という側面もあったのですが、8年間の活動が少しずつ認められるようになり、この春、認可保育園へ転園する園児はいません。すでに、2021年度の入園希望の園児も二人います。嬉しい話です。

 

保護者の挨拶の後には、卒園児本人の挨拶もしてもらいます。「いままで・・・ありがとう」と言って泣き出す園児を前に、先生たちも保護者も号泣です。でも、小学生になってもいつでも遊びに来れるので、子どもたちは笑顔に戻ります。

 

今年度の卒園式にも、多くのパパが出席してくれましたが、パパたちの目にも涙があふれています。強面の二人のパパは、ハンカチではなく、タオルを持って顔もくちゃくちゃです。(笑)

 

卒園児の保護者からバスケットボールコートとボール3つを記念品として贈呈していただきました。すでに、バスケットは子どもたちの大好きな遊びになっています。そして、卒園児から各先生へ、メッセージが書かれた色紙をいただきました。心がこもった最高のプレゼントです。

 

最後に「さよならぼくたちの保育園」「みんなともだち」を全員で合唱して、令和元年度卒園式が終了しました。

 

園長の私が言うのも何ですが・・・とても素敵な卒園式でした。卒園児7人と、先輩たちを送り出してくれた在園児12人。多くの保護者の温かい心に包まれた、そんな時間となりました。

 

卒園児たちが、小学校で様々な経験を積み重ねて、成長する姿を楽しみにしています。「おめでとう!」そして「ありがとう!」