円周率は3.16?

今日は、屋上の温度計が29℃になっていました。子どもたちは、みな半袖で、たっぷり1.5時間遊びました。汗びっしょりです。(笑)

 

さて、3.1415926535・・・小数点10桁まで書きましたが、この数字は永遠と続きます。もうおわかりですね。円周率3.14です。円の直径の長さが分かっていれば、×3.14で円周の長さが分かるという、数学の世界においては、とても重要な「数学定数」です。

 

実は、この円周率・・・今から300年以上前の江戸時代までは3.16という数値を使っていました。この数値は、千年前に中国から伝わった数値で、千年の間、誰も疑問に思わなかったのです。

 

この数値が「本当なの?」と最初に疑問に思ったのが、関孝和という人です。彼は、実際に円を描いて円周を測ると、何回やっても3.16よりも小さくなります。そうなると、ますます本当の数値を知りたくなりました。

 

関孝和は、30歳の時に、円の内側に入る正多角形の辺を増やすという方法で、11ケタまで求めました。この時の正多角形は、何と正13万角形です。ここまで、15年をかかって、気の遠くなるような計算をしたのです。

 

今の子どもたちは、知りたいと思ったことはネットで検索すればすぐに情報を得ることができます。しかし、ネットに書かれていることは自分ではない誰かの情報にすぎません。

 

やっぱり、子どもたちには、関孝和のように、自分で真実を確かめる姿勢を大切にしてほしいですね。悪意に満ちたデマ情報を見極めるにも、自分で確かめる習慣をつけなくては・・・。大人のアプローチが大切になってきますね。