トリアージ

今日は朝から雨の天気予報でしたが、雨の降り始めが、少し遅れてくれたので、屋上遊びができました。子どもたちは、真っ先に、マルベリーのつまみ食いです。(笑)

 

そして、赤ちゃんカメの里親が一家族決まりました。1歳の双子女子のパパが、カメに釘付けの我が子の姿を見て、「よし飼おう!」となってくれました。もらわれた子ガメがどんな成長をしていくのか・・・結局は、世話をするのはパパママの仕事になりますが、明日には、ホームセンターで飼育ケースなどを購入するようです。

 

さて、「トリアージ」という言葉をご存知ですか。阪神淡路大震災の時に、この言葉が日本でもよく使われるようになったようですが、一刻一秒を争う救急医療の現場では、患者の重症度に基づいて、治療の優先度を決定して、いのちの選別が行われています。これを「トリアージ」と言います。

 

つまり、助かる見込みのない患者や軽症の患者よりも、処置を施すことで命を救える患者を優先するというものです。救急隊員同士の意思疎通や状況共有のために、黒・赤・黄・緑の各色で処置の優先度が示された「トリアージ・タグ」が実際に使われるそうです。

 

なんだか、いのちの選別という言葉を聞くと、やるせない気持ちになりますね。全てに平等な命のはずなのに、救急医療の現場では、こういった取組みで、救える命を助けているのです。

 

緊急事態宣言が解除された自治体では、学校の再開も始まりました。まだ休校中の学校においても、いずれ来る「再開の日」に向けて、教育現場をどうたて直していくかを考えた時に、救急医療現場の「トリアージ」と同様に「何を優先させるのか」という判断が求められます。

 

これまで、日本の学校教育は、教育界の内外から寄せられたさまざまなニーズに応えるために肥大化を続けてきました。それが、結果的には、学校現場を多忙化させ、教員の自信をも失わせることにつながったとも言えます。

 

今回のコロナ騒動で、皮肉にも「優先順位」を大胆につけていかねばならない状況となったのです。

 

さぁ~子どもたちの笑顔のために、何を優先させて、何を思いきってやめてしまうか・・各学校の判断力に期待したいですね。