世界のスーパースターへ

今日は雨でしたので、久々に教室内でミニ運動会をしました。寺子屋園児が参加します。勝ち負けを争うので、子どもたちの性格が表出します。感情を表に出すタイプもあれば、悔しさを心にしまいながら闘志を燃やすタイプ・・・3歳児は、ルールの把握にあくせくします。こうしたミニゲームでも、子どもたちの成長過程を一人一人把握し、明日の保育につなげていくのです。

 

さて、私の愛読雑誌「AERA(アエラ)」は、社会情勢を的確に表現する、まじめな社会派の情報誌です。今週号は、プロレスラー中邑真輔(なかむらしんすけ)選手が表紙を飾りました。ここからは、少しマニアックな話になります。

 

中邑選手は、アントニオ猪木さんが創設した新日本プロレス(日本では最大のプロレス団体)に、スーパールーキーとして破格の扱いで、日本武道館でデビューし、最年少で、新日本プロレスで最も権威がある「IWGPヘビー級」王者となりました。

 

しかし、当時は、総合格闘技ブームの真っ最中で、「プロレスラーなんて、本当はたいして強くなくて、格闘家の方が強い」と言われる中で、新日本プロレスもプロレス界全体も暗中模索状況でした。

 

そこに、新日本プロレス代表として、中邑選手が総合格闘技のリングに送り込まれます。プロレスファンは、「プロレスこそ、世界で一番強い格闘技」と信じてやまない風潮があり、そこで、総合格闘技ルールで、キックボクサーの強豪選手に勝利し、一躍プロレスファンの救世主となります。

 

しかし、新日本プロレスのスターとして君臨した中邑選手は、2016年に新日本プロレスを退団し、アメリカの世界最大のプロレス団体WWEに移籍します。

 

WWEという団体は、実力よりもエンターテイメントの色合いが強い団体で、そこが、アメリカ人の心をつかむのですが、試合内容を重視する日本のコアなファンには、少しばかり色メガネで見られるところがあります。

 

しかし、中邑選手は、海を越えてもファンを魅了し始めます。海外ファンからは「swag(ヤバイ)」と言われ、アメリカ興行では大きなコールが起きました。

 

日本でのラストマッチで中邑選手は、こう言いました。「物語はずっと続いていくから、さよならは言いません」

 

そして、今では、世界のWWEで、ストロングスタイル旋風を巻き起こし、スーパースターへの道を着実にものにしたのです。

 

あぁ~こんな日本人が、どんどん世界へ羽ばたいてほしいですね。あぁ~うらやましい!そして、頑張れ!です。