闘争心

今日は、屋上ファームで、今年初めての「きゅうり」の収穫をしました。3本の少し曲がったきゅうりです。初物ですので、みんなで少しずつ切って、塩をかけて、とれたてをいただきます。これは、最高の贅沢です。今年のきゅうりは、順調に育っているので、夏にかけて、ガリガリと子どもたちのおやつになります。

 

そして、お昼は、「青空給食」を行いました。心配された雨も降らず、青空とはいきませんでしたが、屋上で、カレーライスをモグモグ・・・ファームで収穫した玉ねぎを使用しました。カレールーは、香辛料の組み合わせで絶妙な味と言いたいところですが、「○○モンドカレー甘口」です。それでも、おかわりラッシュで、食がどんどん進む子どもたちです。

 

通常の給食と違う「非日常感」が、子どもたちをワクワクさせるのは、言うまでもありませんが、今回の「青空給食」も大成功です。

 

さて、今日の寺子屋は、園長が大好きな「闘争心をあおる・・・」30メートル走のタイム測定です。「誰が一番足が速いのか・・・」ずばりタイムが出ます。「勝った負けた」が明らかになります。

 

しかし、寺子屋園児全員が、メラメラとライバル心を燃やすのではありません。運動会を何度も経験している年長園児が、一番の「火花バチバチ状態」です。(笑)

 

1回走って、納得がいかないと「園長先生・・・もう一回記録をはかってください」と言ってきます。30メートル走のタイムは、個人別に教室に貼り出すので、字が読める年長園児にとっては、さながら、民間企業が「売上達成高をグラフにして社員のやる気を鼓舞する」ような効果となります。前に測定した、卒園児の小学生の記録も合わせて載せているので、年長園児は「小学生に勝った負けた」で、大騒ぎです。

 

これが、年中になると、ざっと半分の園児が、「がんばる人が、がんばればいい・・・」という感じになります。しかし、年中園児の1位と2位の差が、わずか9/100秒となると、二人のライバル心が燃えたぎっていました。(笑)

 

そして、年少3歳児では、全員笑いながら、となりの園児を見ながら走るので、とてつもなく遅い記録となってしまいます。

 

今日の30メートル走の目的は、今日の記録をこの1年かけて、次々と更新していくことです。かけっこが速い遅いには、個人差がありますので、一番の目標は、昨日までの自分です。

 

でも、これだけでは、きれいごとの教育方針です。子どもたちが、大人になるまでには、競争がない世界などありません。自分との戦いだけでなく、当然、ライバルとの戦いが重要になり、勝つことも負けることも、子どもたちの成長につながっていきます。

 

今日の寺子屋では、温度差がありましたが、「闘争心」に火がついた園児は、間違いなく伸びていくのです。