少ないアジア死者数なぜ?

昨夜も、ひょっとしたら息を吹き返すんじゃないかと思うくらい、穏やかな顔をした父と

並んで寝たのですが、当たり前ですが、さすがに動きません。今日は、葬儀屋さんとの打ち合わせも早々に終わらせて、コロナウイルスで亡くなった方の対応について、話を聞きました。

 

志村けんさんや岡江久美子さんの報道の通り、葬儀もできずに、遺骨だけ自宅に帰ってくるという、家族の方々は、やるせない思いでいっぱいですが、お金はかかります。

 

火葬場への霊柩車は、故人を降ろした後に、消毒費用に数十万円・・・対応にあたる職員は、完全防護服着用・・・その他様々な感染防止策に費用がかかり、今回父がお世話になる葬儀屋グループでは、57万円の費用が発生するとのこと。葬儀もできない、故人に対面できないのに、お金だけはかかるそうです。

 

さて、日本を含むアジア地域で、新型コロナウイルスでの人口あたりの死者数が少ない理由に着目し、解明する研究が進んでいるようです。

 

6月3日現在、日本人の死者数は、人口100万人あたり7人です。それに対し、ベルギー820人・イギリス、スペイン580人・イタリア555人・フランス443人・アメリカ327人と、欧米に比べると、はるかに少ないレベルです。ロックダウンや外出禁止令もでていないのに、この数字です。

 

日本人の死者が少ない理由は、①マスク着用率が高い②国民皆保険制度で誰でも医療が受けられる③キスや握手の習慣がない④家に靴を脱いで上がる⑤自粛要請に従うまじめさ⑥BCG接種の効果⑦肥満率の低さ⑧白血球の遺伝情報の違い・・・などが挙げられていますが、どれも「これが理由だ!」と解明されたわけではありません。

 

同じように、アジアの他の国では、人口100万人あたりの死者数は、韓国5人・シンガポール、インド4人・中国3人・台湾0.3人と、日本よりも低い数字です。

 

そこで、有力視されているのが、アジアの人々は過去に別の似たウイルスに感染して免疫がつき、新型コロナウイルスを初めてのウイルスと認識しなかったという「交差免疫説」です。

 

この解明が進んで、今後のコロナウイルス感染対策につながるデータが取れれば、世界レベルで、次に備えることができるかもしれませんね。

 

アジアの人々は優秀だ・・・なんていう話ではありません。近い将来、今回のような新型ウイルスが発症した時には、今度は、アジアの人々の死者数が多くなるかもしれません。人間の知恵と結集して、未知の病気への対応が、すぐにできるような未来になってもらいたいですね。