弁当作りの負担

本日の体操教室では、人事異動で、今まで1年半お世話になったコーチが、最終日となりました。子どもたちにとっては、「どうして?今日でおしまいなの?」と、人事異動のことなどわからないので、素朴な疑問です。「何で・・・行かないで!」なんて、子どもたちに言われると、切なくなりますね。

 

さて、今日は母親が作るお弁当の話です。諸外国では、日本の母親が作る「キャラ弁」を見ると、目をむいて驚きます。「これを毎日つくるのか?」と。

 

2016年の総務省「社会生活基本調査」によると、高校生の母の平日早朝の家事実施率は、朝の6時30分以前ですでに、53.5%となっています。

 

もうおわかりですね。朝早く起きて、掃除や洗濯をしているわけではありません。多くの母親が、我が子のお弁当を作っているのです。高校生の子ども相手には、さすがにキャラ弁ではないでしょうが、早朝から大きな負担ですね。ちなみに、高校生の父は1.2%で、高校生女子は0.2%、男子は0%です。この数字からも、母親だけが早起きして、せっせと弁当を作っているのです。

 

高校には、給食がありません。部活の朝練や遠距離通学で、子どもが早く家を出るとなると、朝5時起きで弁当を作る高校生の母は、12.7%にもなるそうです。私も高校時代、あたり前のように母親が作った弁当を食べていましたが、今思えば、感謝の気持ちが希薄でしたね。

 

もちろん、高校には購買部があり、総菜パンなどを購入できるところは多いですが、毎日となると、費用もかさみますね。せめて、もう少し安く購入できれば、弁当の日を週2回ぐらいにできるのかもしれませんね。

 

高校生の子どもを持つ母親の年齢は、45歳~54歳くらいと考えると、すこし、飛躍した仮説ですが、日本の管理職の女性比率が世外国と比べて低い要因は、家事と育児との両立が難しい事なのかもしれません。

 

「母親ワンオペの分担を見直せ!」と言うのは簡単ですが、学校も母親のお弁当負担に対して、できることを考えないといけませんね。