分散登校中の学級づくり

ここ2、3日は、梅雨らしい天気が続いています。今日は、「雨がやんだ!」の情報で、屋上に行ったものの、再び大粒の雨が落ちてきました。教室へUターンして、花火の切り絵制作に変更です。

 

さて、例年ですと、4月に新しいクラス編成となり、「学級づくり」は、担任の仕事としては最重要課題です。ここで、いかにクラスをまとめるか・・・私が、PTA活動をしていた時にも、多くの先生からこの「学級づくり」の話を聞きました。

 

ある先生は、「最初にビシッと締めます・・・ここで、児童たちになめられてしまうと、今後の学級運営だけでなく、学級崩壊につながることもある」と言っていました。やり方は、先生によって様々でしょうが、学級づくりは、学習や生活の基盤となります。会社だって、組織作りは大切ですね。

 

しかし、今年は、4月に入学式・始業式を開いたものの、その後は休校が続き分散登校が再開したのが、さいたま市では6月1日です。クラスは、午前と午後のグループに分かれてしまいました。

 

あるクラスでは、担任が動画を活用したそうです。午後のチームの授業が始まる前に、午前チームの動画が教室に映し出されました。この動画を見た午後チームは「メッセージありがとう!これからもがんばろう!」というお礼の気持ちを午前のグループに送ったそうです。

 

こうした事前の交流が下地となり、7月からの一斉登校初日に、初めてクラス全員が集まった時も授業はスムーズに進んだそうです。「初めて会う子もいたけど、動画で顔やどんな感じだかわかっていたので、しゃべりやすかった」と児童は言います。

 

また、ある小学校では、各クラスで教室内や廊下に伝言板スペースを設け、分散登校するクラス内の2つのグループが、紙に書いたメッセージをやりとりできるようにしたそうです。子どもたちは、学校での出来事などを付箋に書いて貼り、それに対してさらに返信の付箋を貼るというやり取りが広がったようです。

 

この「アナログ」の伝言板ですが、話すことが苦手な子が、書くことで自分の思いを伝えられたケースがあったり、オンラインではその場で消えてしまう言葉も、紙の伝言板は、やり取りが残り、クラスの交流が深まっていく様子が見られたそうです。

 

全国の学校やクラスの先生が、子どもたちのために、素敵な試みを実践していることは、なんだか、嬉しい気持ちになってきますね。