涼を呼ぶ「金魚」

今日は久しぶりに晴れました。サマーデイキャンプを行う、埼玉県の嵐山渓谷にある、月川荘キャンプ場の下見に行ってきました。コロナウイルスの影響で、どれだけの人がいるものか・・・すると、前日の土曜日からキャンプをしていたテントの数は、20以上もありました。

 

そして、河原もバーベキューをするグループで賑わっています。このキャンプ場は、仮面ライダーシリーズや、ドラマ相棒など、様々なロケで使われていますので、管理棟には、多くの役者さんのサインがいっぱいあります。

 

浅いところから、深いところまで、嵐山渓谷の自然がそのまま残された場所ですので、当日は、しっかりと子どもたちに川遊びの楽しみを経験させたいと思っています。

 

さて、保育園の水槽には、沼や川で採集した生き物だけ飼うというこだわりがあるので、金魚はいませんが、やっぱり、夏と言えば、夏まつりの金魚すくいに興じた子ども時代を思い出しますね。

 

金魚は、人の手で作られた「愛でられる魚」です。種類によっては、「生きた芸術品」とも言われます。金魚の歴史をひもとくと、いまからおよそ1700年前の中国で、野生のフナの突然変異によって誕生した、赤いヒブナが起源と言われています。

 

日本への伝来は、室町時代の1502年という説が有力だそうで、江戸時代に入ると、大名や富豪のぜいたくなペットとして愛でられたそうです。観賞魚としての金魚が、庶民に広まるようになったのは、江戸時代後期で、浮世絵にも金魚が描かれるなど身近な存在になりました。

 

私がよく通うアクアショップには、華やかな海水魚もたくさん売られていますが、やはり、金魚コーナーはホッとします。金魚職人は「金魚の醍醐味は、遺伝の要素に加え、餌や水の管理など、手の掛け方でいかようにも変化するところ。人の手と心意気が介在するからこそ、綿密な技を好む日本人の美意識をくすぐる」と言います。

 

タンチョウやリュウキンなどの金魚は、なかなか高価で手が出ませんが、屋上の池には、シンプルですが、原種のフナに近い和金が泳いでいます。時々、カメに食べられてしまいますが、子どもたちは、唯一、派手な赤い金魚を愛でています。