希望の炎

本来であれば、昨日東京オリンピックの開会式が行われ、国立競技場では、どんなセレモニーが行われるか・・・テレビに釘付けになっていたはずでしたが、昨日の午後8時に、国立競技場に立っていたのは、白血病と戦う競泳の池江璃花子選手でした。聖火がともされたランタンを手に、世界へ向けてメッセージが発信されました。

 

4分間のメッセージにじっと耳を傾けていた人も多かったと思います。白血病を克服し、2024年のパリ五輪を目指す彼女のメッセージだけに、深く重かったですね。

 

私たち日本人だけでなく、世界中の人々のほとんどが、1年後には新型コロナウイルスという未知の困難を克服した、その象徴として、東京オリンピックが開催されることを望んでいます。

 

東京五輪の延期が発表された時には、アスリートの多くも私たち一般市民も、希望を失った瞬間がありました。しかし、1年後という目標ができ、コロナ禍の真っただ中にあった4カ月の間に、計44の施設を1年後の開催に向けて、確保することができたのです。

 

これも、何とか、東京五輪を開催したいという思いが、共有されたことの証ですね。

 

1年後の国立競技場を「希望のシンボル」に・・・そんな思いで、池江選手が持つ聖火を見つめていました。