Uターン率とジャンダー問題

今日も屋上で気持ちよくプール遊びをしました。3つあるプールのうち、一番大きなプールでは、子どもたちが、まじめに水泳の練習やジャンプ→飛び込みといった、水しぶきが飛び散る楽しい遊びが行われています。

 

顔に水がかかるだけで、逃げだしていた6歳男の子・・・今年の夏は、チャレンジャーです。保育園生活最後のプールで、高い壁に挑戦しています。大プールで練習三昧です。

 

 

屋上プールの楽しみ方は、園児それぞれの遊びが充実していれば、それでいいのですが、毎年、「プールサイドで水遊び→プールの中に入って遊べるようになる」「ジャブジャブプールで、のんびり遊ぶ→スライダープールで水しぶきや、大きいプールで泳ぎの練習 」にステップアップしていきます。先生や他の園児の「がんばれ!」の言葉で、少しだけ背中を押してあげると、多くの園児が、自分の力で一歩前に進むのです。

 

さて、話は変わりますが、地方にとっては、都会に出ていった若者のどれほどが帰ってくるかは重大な関心ごとです。Uターンをデータ化したものはないようですが、青森県を例にとってみます。

 

2010年10月時点で20歳の東京都民で、その5年前(15歳の時)に、青森県に住んでいた人は397人。つまり、青森県から東京へ上京した人たちです。

 

5年後の2015年に青森県民のうち、5年前の20歳の時に東京に住んでいた人は126人。つまり、東京から青森へUターンした人の数と言えます。

 

397人のうち、青森に帰ってきた若者が126人ですので、Uターン率が31.7%となります。この数字は男性の数字です。これが、女性となると22.8%とさらにUターン率が下がります。

 

東北地方の他県の数字も、岩手県でも男性38.8%に対し女性23.4%・秋田県男性23.2%女性19.2%・山形県男性35.9%女性23.7%・福島県36%女性20.2%となっています。Uターン率が一番高い宮城県でも、男性50.1%に対し女性は34%と、男女格差が大きいですね。

 

全国で見ても、東北エリアと同じように男女格差があるそうです。これは、仮説ですが、「都会の大学でジェンダー論を学んだ女子は、田舎に帰るのを嫌がる」という考えが、女子のUターンを阻んでいる可能性はないか・・・と言えるのかもしれません。

 

田舎には田舎のいいところがたくさんありますが、ジャンダー問題で考えると、まだまだ「女は○○」のような、昔からの偏見や男性中心のコミュニティが大きな壁になっていることが現実にはあります。

 

学校教育と社会教育が上手にタッグを組んで、地方にもジェンダーフリーの文化を広めることが必要であることは、間違いありませんね。