教師病

この4連休は、飛行機も鉄道も人の動きが戻ってきたようですね。前年比80%くらいまで回復しているようで、やっぱりうれしい気持ちになりますね。8月のお盆に帰省を控えた人たちが、この連休に帰省という人も多いようです。私も秋まつりが終わって、そのまま福島へ・・・昨日は、義理の妹の七回忌の法事でした。いつものお坊さんのお経がとてもいい声で、「お経」に聴き入っていました。

 

さて、これはある小学校の校長先生の話です。

 

『人間は正義の生き物です。ましてや、教師は間違ったことを教えるわけにはいかない職業・・・つい「正しい」ことを語り、「正しい」行いをしてしまいがちです。「それの何が悪いんだ!」と思う人も多いかもしれません。

 

残念ですが、これはいわば「教師病」という重い病です。こういう方には、「こころの処方箋」が必要です。実はこれ、本当にあるのです。』

 

この校長先生は、若き教師時代に、この「教師病」になっていたそうです。そんな時に出会った本が、河合隼雄さんの「こころの処方箋」だったそうです。この本には、全部で55本の処方箋が掲載されています。

 

例えば

「マジメも休み休み言え」「ものごとは努力によって解決しない」「うそは常備薬 真実は劇薬」・・・どうですか、効き目がありそうですね。

 

「教師病」は「正しい病」です。しかし、これが人間関係を難しくするのです。固定された日常にはまると、いつの間にか、自分のモノサシは小さく固くなってしまいますね。

 

「教師病」が治療レベルになったら、「モノサシを大きくする治療」が必要になります。その治療は、苦しいものではなく、とても楽しいものです。それは、①本を読む②人に会う③旅に出るの3つです。

 

民間企業で20年以上働いたおやじ園長は、「正しいこと」を主張し続けることは、決して、人間関係がうまくいくとは限らないことを知っています。「正しいウソ」の存在も必要です。

 

ここら辺を保育園の子どもたちに教えるのは、まだ早いですし、難しいことですが、私たち大人は、「こころの処方箋」が必要になったら、ためらわずに、お世話になりたいですね。