子どもたちの話合い

明日の運動会を明後日の日曜日に順延しました。明日は、雨の予報だけでなく、北風が吹き最高気温14℃までしか上がらないので、子どもたちの体調も考えました。

 

保育園のママパパは、土曜日、日曜日でそれぞれ事情が変わってくるのですが、明日の朝ではなく、今日中に決定することで、調整できる保護者もいますので、日曜日の天気予報「くもり」に期待します。

 

さて、ある園の話です。毎年夏に5歳児がお泊まりキャンプをするそうですが、今年は新型コロナの影響で、日帰りのデイキャンプとなったそうです。ホワイトきゃんばすと同じですね。

 

そこで、担任は行き先や活動内容を子どもたちと話し合って決めようとしました。しかし、話し合いは難航し、山に行きたい子たちと川に行きたい子たちが、まっ二つに分かれてしまい、言い争いになってしまいました。最終的には、川は危険があるために、保育者の判断で山に決まったそうですが、その結論をクラス全体が喜ぶ感じにはならなかったようです。その後、最悪なことに、クラス全体に「話し合うのは嫌だ」という声が上がったそうです。

 

担任の先生は、さぞショックだったでしょうが、冷静に考えました。1つは、山や川にはどんな魅力や危険があるかを具体的に調べて、それを共有することをしなかったこと。2つ目は、結局「川は危険」と担任が決めたので、子どもたちが自己決定にならなかったこと。3つ目は、それまでの保育の中で、その日の遊びで面白かったことや困ったことなどをクラスで共有する経験が少なかったこと。4つ目は、子どもからでた意見をボードに書きだしたり、調べた情報を写真で見せて「見える化」しなかったこと。

 

この先生は、失敗をきちんと分析して、次につなげようとしています。素晴らしいですね。やがて、子どもたちは、小学校・中学校において「主体的で協同的な学び」が行われます。自分の意見を言い、他者の意見を聞いて、クラスで自分たちのことを民主的に決定していくのです。

 

ホワイトきゃんばすでの最近の話合いのシーンは、ケヅメリクガメの名前を何にするかです。園長がかかわらないで、寺子屋園児たちの話を聞いていると、「かめたろう」「かめのすけ」「かめこ」「かめきち」「アリス」などの名前があがって「どの名前にしようか!?」なんて、仕切りたがり屋の男の子が、発言しています。

 

幼児期では、そんな具体的で建設的な話は難しいですので、こんな感じで良しと思っています。でも、侮ってはいけません。よく聞いていると、なかなか鋭い意見を言っている時もあるのです。(笑)