コロナ禍での世界の子どもたち

今日の屋上遊びを見ていると、子どもたちが様々な遊びを楽しんでいるのですが、年長園児を中心に、バトミントン熱が上がっています。ローラースケート派とバトミントン派に分かれて、スポーツ三昧です。

 

こうして、保育園の子どもたちだけでなく、日本の子どもたちの多くは、命の危険にさらされることなく、成長の機会が与えられています。

 

しかし、世界の子どもたちに目を向けると、新型コロナウイルスの脅威から子どもたちの命や生活を守ることのできる度合いは、国や地域によって差があります。

 

日本も3月以降、多くの学校が休校しましたが、世界全体では、15億人もの子どもたちに影響を与えたそうです。安全な学校の再開には「石鹸で手を洗える場所があること」が必要不可欠です。WHOの調査では、世界の学校の43%には、石鹸と水による基本的な手洗いをするための設備がないことが分かりました。その数は、約8億1800万人になります。日本に住む私たちからすると考えられない事ですが、これが現実です。

 

また、アジアやアフリカ、中南米の途上国は、ロックダウン(都市封鎖)などの対策がとられ、医療や教育などの社会サービスが止まってしまい、それが子どもを含む社会のすべての側面にマイナスの影響を与えています。例えば、定期予防接種の接種率は落ち、これまで行われていた教室での教育活動もできなくなりました。ロックダウンで外に出られないことが即、収入の停止につながり、貧困世帯が増えています。

 

これも、日本に住む私たちでは、実感できないことです。

 

このような世界の子どもたちに対して、「何とかしなければ・・・」と思っても、私たちには、人道支援などは、簡単にできません。しかし、世界の子どもたち…特に途上国の現実を知ることで、なんらかの力になれるかもしれません。