子どもの「やる気」のイメージは?

6月に、4歳男の子に自転車免許証を交付してから、気がつくと5カ月も経ってしまいました。そろそろ、自転車クリアの園児を!・・・ということで、今日は、年少3歳児の男の子2人を相手に、自転車の練習を行いました。

 

一人は、ストライダーは抜群ですが、まだペダルをこぎ続けることが難しいので、今日は、補助有り自転車で、ひたすらペダルを強くこぐ練習です。

 

もう一人は、ペダルに安定して足を乗せることができなかったのですが、根気よく練習し、15メートルは自分で乗れるようになりました。明日、もう一度練習して、50メートルを走ることができれば、自転車免許証を交付できそうです。

 

一番凄かったのは、二人とも、屋上遊びが終わるまで、あきらめないで黙々と練習を続けることができたことです。私の目には、「やる気」に満ちあふれているように見えました。

 

さて、あなたにとっての「やる気」像は、どんなイメージですか。たぶん、世の中の「やる気」像は、何事にも積極的に取り組んで、ハキハキと発言するようなイメージです。

 

特に、親は、子どもが思うようにやってくれないと「やる気がない」と捉えがちです。活発な人への憧れを子どもに押しつけて「やる気を出しなさい!」と言ってしまう人が多いですね。

 

私も、一般的な「やる気」像を保育園の子どもに当てはめてしまうことがあります。大人が押し付けたものを、ちゃんとやらないので「この子は全くやる気がない」と感じてしまったこともありました。

 

実は、子どもは、興味があると言われなくてもやります。やらないときは、関心がないか、今は必要ないと思っているからです。「やる気」は、引き出すのではなく、見守る中で、見えてくるのかもしれません。

 

そう考えると、子どもがやる気に転じるような言葉掛けが大事になってきますね。なかなか子どもが、やる気を見せない時には・・・「やりたくなったら教えて」「最初は見てるだけでもいいよ」「一緒にやってみようか」といった感じです。

 

大人は、どうしても、やり始めるまでを気にしがちですが、大事なのは「できた」という体験をどれだけ残させてあげられるか。できたことを喜び、褒めてくれる大人が周りにどれだけいるかで、子どもの「やる気」は変わってきます。

 

明日からの屋上遊びでは、まだ、自転車に乗れない3歳児の園児を中心に、練習のアプローチをかけていきます。もちろん、「やる気出しなさい!」なんて、言葉は、ご法度にして、スモールステップで、自信をやる気に変えていければと思っています。