面接官の思い出

5歳男の子・・・昨日は、家族で東京ディズニーシーに遊びに行ったそうです。そこで、ミッキーマウスの前で、クリスマス発表会で披露する「ジャンボリーミッキー」のダンスを踊ったそうです。

 

普通は、ディズニーランドで、ミッキーマウスのダンスを見ることがあっても、こっちがミッキーにダンスを見せることなど聞いたことがありませんね。もちろん、彼のダンスは、ミッキーから大きな拍手をもらったそうです。一生の思い出ですね。

 

さて、今日は、前に勤務していた会社の人事担当と電話で話をする機会がありました。彼とは、およそ10年ぶりの会話です。

 

「置鮎さんの、あの時の面接官の話・・・今でも、採用面接の時に、学生や会社の連中に話をしています」と言われて、忘れていた記憶を思い出しました。

 

新卒採用の学生相手の面接での話です。面接官は、人事担当2名と商品企画担当、営業部門担当の4名です。人事だけでなく、現場の意見を採用に反映させようと、営業部門の私も面接官の一人となりました。

 

「弊社の希望動機は?」「あなたが学生時代に取り組んだことは?」「あなたの長所と短所は?」「どんなアルバイトを経験したか?」などなど・・・一般的な質問では、マニュアル通りの回答をされてしまうので、私はこんな質問をしました。

 

「今から考える時間を30秒与えます。あなたを育ててくれた親に対して、感謝のメッセージを1分以内で話してください」

 

母子家庭の女性がいたのですが、母に対する感謝の気持ちが抑えきれずに、話し始めてすぐに号泣してしまったのです。私の方が、想定外の出来事に慌ててしまったことを思い出しました。

 

もちろん、号泣の彼女はこの面接に合格して、最終役員面接に進みました。

 

今年の学生は、まともな就職活動ができない状況ですね。企業側も、採用人数削減で、学生たちにとっては、就職難となっています。私の末娘は、現在大学3年生で、就職活動が始まりました。「今日はインターンに行ってくる」と、毎週のように、日曜日はインターンで、脈略のない企業訪問を続けています。しかし、就職活動の現状は、かなり厳しいようです。

 

たった数分の面接で、もちろん、その人物のすべてをわかることはできません。しかし、採用か否かは、この数分で決まってしまいます。ならば、この数分で、最高の自己アピールをしたいものですね。

 

面接官は、社会での経験をたくさん積んだ百戦錬磨です。そんな、大人に認めてもらうよう、学生たちには頑張ってもらいたいですね。どうすればいいのか?だって・・・それは、自分で考えて自分で答えを出すしかありませんね。