子どもの積極性を引き出す

来週からは、本格的な冬の天気となり寒くなるようですが、今日は、小春日和の中で屋上遊びができました。野球にバトミントン・・・自転車暴走族も活躍します。2歳女の子が、野草の白い花を集めています。1つ1つは小さな目立たない花ですが、集めるとなかなか美しくて、花屋の花束にも負けません。

 

さて、保育園では、ほんの些細なことでも「○○君はクイズ王だ。何でも知っているね」など、子どもが得意としていることを、かなり盛っておだてます。そうすると、自信がわいてくるようで、積極的な行動につながることが多いからです。

 

「あなたは積極的な人間ですか?」と聞かれても、私たち大人は「はいそうです!」と自信を持って言える人はほとんどいませんね。子どもはなおさらです。

 

子どもにとっての積極性は、「やってみよう!」と思うことです。私たち大人は、この「やってみよう」をいかにして、子どもから引き出すことができるか・・・です。

 

まずは、子どもが、今一番どれに心が向かっているかを観察することからスタートです。よく、同じ遊びばかりを繰り返している子がいますが、単に惰性で過ごしているのではなく、心が動くように楽しんでいるなら、「これはどうやって遊ぶの?」と聞いてみてください。子どもは、目をキラキラさせて説明してくれることでしょう。子どもの「面白そう」「自分でもできそう」という気持ちを引き出すのです。

 

社会現象になっている「鬼滅の刃」ですが、当然子どもたちも夢中になっています。私は、コミックも読んでいませんし、映画も観ていませんので、質問だらけです。子どもたちは、それこそ、目をギラギラさせながら「園長先生・・・鬼はね・・・」と説明してくれるのです。この姿が、子どもにとっての積極性です。

 

これからの時代、AI時代とも言えますが・・・人は、自分ならではの個性を活かして、それをプロジェクトベース、つまり他の人を巻き込んで価値を生み出していく時代です。子どもたちには、まずは「得意なこと」「好きなこと」を自分で見つけられるように、導くことが大切です。

 

個性もコミュニケーション能力も両立できるような大人になってもらいたいですね。