年齢主義教育と大学入試

今日は、サイクルショップから頂いた、ギア付き自転車に子どもたちは挑戦しました。とはいっても、24インチのビッグサイズなので、イスを一番下まで降ろして、年長・年中園児がやっと足が届きます。何と6段ギアです。子どもたちは、ギアの操作も初めてです。ギア1速から6速まで・・・「軽くなった!・・・今度は重くなった!」と大騒ぎしながら、いつもの自転車と違う感触を楽しんだようです。

 

さて、先日センター試験改め「大学入学共通テスト」が、予定通り実施されました。緊急事態宣言が発令されている都府県でも行われましたね。そして、日本では「こんな時期に試験なんてするのか!?」という意見よりも「予定通り行われて、受験生は良かった」と思った人がほとんどです。

 

ところが、欧米では、SATやバカロレアといった大学入学統一試験は、取りやめになっています。年齢主義の考えが薄い国では、どうやら「長い人生だから、コロナの今、無理にやっても危険でしょ。1年くらい入試を取りやめても、どってことはないさ」といった考えが当たり前のようです。

 

日本だったら、試験がないなんて・・・「浪人しろってことかい!」と、怒る保護者が続出しますね。

 

私が大学1年生の時は、まわりの半分以上が「浪人生」でした。今よりも、年齢主義が薄かったのかもしれません。ところが、最近は「浪人生」がめっきり減りましたね。2018年のデータですが、日本の大学等入学者(初回)の平均年齢は、18歳だそうです。ほとんど現役です。そして、25歳以上の割合はほぼゼロとなっています。

 

それに対して、一番年齢が高い、スイスやスウェーデンでは、平均年齢が25歳で、3人に1人が25歳以上だそうです。大学に入るのが難しくて卒業が簡単な日本と、いつでも大学に入れるけど、卒業するには、相当な勉強を積まなければできないという欧米との差もありますが、そもそも、年齢主義の考えが違うからですね。

 

留年することなど、日本では大変なレッテルを貼られてしまいますが、欧米なら、「自分のペースで焦らずやっていこう」という考えです。

 

私のように、既に年を重ねたおやじからすれば、若い時に1年や2年遠回りしたところで、長い人生どうにでもなる。と考えられますが、日本もそろそろ年齢主義教育を見直さないといけないかもしれませんね。

 

「個別最適な学び」を実現させるなら、同じ年齢をまとめて・・・なんて、できません。