動物園の役割

昨日の寺子屋で、ストライダーレースをやったのですが、今日の屋上遊びは、その続きです。子どもたちは、勝負をつけるのが大好きですね。昨日転倒してしまった5歳男の子が、見事にリベンジしました。そして、1・2歳児の園児たちも、三輪車やキックボードで参加します。遅いですが、やる気満々の子どもたちの活動は、元気があって素晴らしいですね。

 

さて、100年ほど前の1925年に、児童文学作家のヒュー・ロフティングは、「ドリトル先生の動物園」の中で、『動物園は、動物の牢屋ではなく、動物の家でなければならない』と記しています。当時の動物園は、猛獣や珍獣を檻に入れてコレクションのように展示するところがほとんどだったそうです。

 

1964年に国際自然保護連合(IUCN)が、絶滅の恐れがある生物をまとめたレッドリストを作成します。そして、1973年には、ワシントン条約が採択され、野生動植物の国際的取引を規制する動きが強まります。

 

日本の最初の動物園は、1882年(明治15年)に開園した「上野動物園」です。目的は、欧米諸国に文化の面で追いつくことでした。

 

その後、時代の流れと共に、動物園の役割が単純に、家族や仲間で動物を見て楽しむレクリエーションの場だけではなくなります。

 

絶滅危惧種や希少性の高い動物の種の保存も、動物園の役割として求められるようになります。また、子どもたちへの教育の場となります。特に自然環境を守る視点を子どもたちに伝えなければなりませんね。そして、動物の生態調査や研究も動物園で行われています。

 

よく、「動物園なんて、人間のエゴが生み出した所で、動物のことを考えてなんていない・・・」と言われますが、これからの動物園には、「動物を見せる」以外の様々な役割があるのです。

 

でも、たまには、難しいことを考えないで、のんびりと「かわいいね~」なんて言いながら、動物を愛で、心の幸せを感じたいものですね。