「地球の歩き方」東京版

今日は、朝の会で「生ワカメ」を食べました。保護者から、根元から先端まで、ざっと子どもの身長ほどある生ワカメをいただいたので、まずは、海に生えている状態を子どもたちと観察します。実際に、手に触れて「ヌルヌル」も感じました。

 

次は、沸騰した湯の中に入れて、ワカメの色が茶色から緑色に変わるところを見ます。子どもたちの「ウォ~」の歓声があがります。最後に、しょうゆをまぶして食べました。演出効果もあって、ほぼ園児全員が、おいしく食べられました。

 

子どもたちは、当然「ワカメ」をみそ汁などで食べたことがあるのですが、今日のような、そのまんまの生ワカメは初めてです。ワカメが好きになったようです。(笑)

 

さて、海外を放浪した経験がある方なら、黄色の表紙の分厚い本をバックパックにしのばせていませんでしたか。ボロボロになるまで読み込んで、何十年たった今でも、捨てることが出来ずに本棚に入っていませんか。私も何冊か本棚に残っています。そうです…『地球の歩き方』シリーズです。

 

昨年9月に、シリーズ初となる国内版「地球の歩き方 東京 2021~22」が発売されてたのはご存知ですか。何と、すでに発行部数8万部を超えるヒットを続けているそうです。私の手元にも一冊あります。値段は、税込み2020円です。分厚くて、それだけの価値はありますが、他のガイドブックと比較すると、お高いですね。

 

「東京版」は、2019年が「地球の歩き方」の創刊40周年に当たることから、国内版の初企画にトライしようとなったそうです。もともと、オリンピック開催直前の2020年6月の刊行を予定していたそうですが、コロナの感染拡大で、「東京に旅行するなんてとんでもない」という逆風の中で、何とか9月発売となったそうです。

 

ところが、東京駅近くの「丸善」丸の内本店では、発売後3カ月間だけで、同店で最も売れたガイドブックの年間売上の約3倍を記録したそうです。しかも、この本を購入した人は、都内在住が6割で、神奈川、埼玉、千葉を含む首都圏在住で9割を占めているそうです。

 

これは、海外はもちろん、国内旅行も控えざるを得ないコロナ禍にあって、首都圏で暮らす人たちが足元の再発見を期待して買い求めているようです。

 

でも、東京のガイドブックなら、他にも山ほどありますね。そこで、この本の基本コンセプトとして「地球の歩き方らしさを崩さない」「最新スポットにこだわらない」の2点にしたそうです。

 

例えば、切り口の一つが「江戸から地続きの東京」です。江戸切子や江戸藍染めといった伝統工芸体験のほか、文豪が通った老舗の名店の味やパワースポットの紹介など、江戸・東京の歴史や文化を学べる構成になっています。

 

歌舞伎や能楽、大相撲などの観覧の楽しみ方を初心者向けに解説するなど、なかなか興味深い内容になっています。江戸と東京を結び付けるというのが粋ですね。まさに、地球の歩き方らしいです。

 

今春をめどに、中国語訳版の中国での発売が決まっているそうです。近い将来、「地球の歩き方 東京」を手に、東京の街を歩く海外の人たちを見かけることになりそうです。その時は、コロナ禍の終焉を象徴する光景の一つとなるのでしょう。早く、そうなって欲しいですね。