さよなら黒板五郎

風車を保育園の子どもたちに作っていただいた交通指導員さんが、今度は、「くるくるぼんぼり」を持ってきてくれました。子どもたちは、そのぼんぼりを回して、不思議な模様を楽しんでいます。子どもたちの笑顔のために、本当にありがたいです。

 

さて、俳優の田中邦衛さんが、88歳で亡くなりました。私にとっては、「北の国から」の黒板五郎さんです。私のまわりにも、「北の国から」をこよなく愛する面々がたくさんいますが、黒板五郎の訃報に、今日は、心をこめて「北の国から ’87初恋」を観ています。

 

東京・都会・何でもある便利な生活・・・への警鐘として、北海道富良野を舞台に、親子3人の生活がスタートします。

 

黒板五郎もかつて、富良野を捨て、東京へ出たのですが、「北の国から '87初恋」では、息子の純が、父親の五郎と富良野を捨てて、東京へ向かうシーンがラストです。

 

北の国からファンであれば、名場面の1つにあげるラストシーン・・・五郎がトラック運転手に工面した、一万円札2枚には、五郎の畑仕事でついた泥があります。

 

「この金は、おまえの宝物にしろ」という運転手の言葉と、その泥が付いたお札を見つめながら、涙を流す純・・・純と蛍の子ども時代が回想されるシーンに、涙を流す人も多い事でしょう。東京に出る純ですが、父親への思いは、ずっと心の中にあるのです。

 

父親と息子の葛藤が物語のテーマの一つですが、それを見守る娘の蛍の演技が、キラリと光ります。さすが、中嶋朋子さんです。

 

1981年から「北の国から」のドラマがスタートし、2002年まで、黒板五郎として不器用だけど、謙虚で懸命に生きる父親を演じた田中邦衛さん・・・心からご冥福をお祈りいたします。