2022年度 高校新教科書

今日の寺子屋は、さつまいもの苗を植えました。年長園児になると、3月に植えたジャガイモは、種芋を植えるのに対して、さつまいもは、種芋ではなくて、茎の部分を植えるという違いを理解しながら作業できます。そして、自分の苗を植えると、新人寺子屋3番のフォローにまわりました。

 

植付けが終わると、さつまいも畑の横に「クサガメのおうち」があるので、お楽しみタイムは、クサガメさんの散歩です。全部で6匹のクサガメを散歩させましたが、寺子屋3番さんたちは、畑仕事よりも、カメの散歩に大喜びです。

 

さて、この春中学3年生になった生徒が、高校に入学する2022年度から、高校の教科書が変わります。地理歴史で必修となる新科目「地理総合」や「歴史総合」では、生徒たちへの「問い」がちりばめられています。

 

例えば・・・「オリンピック開催地と世界各地でのテレビ中継の時間帯から時差を考えよう」「若者はなぜヒトラーに協力したのか」といった内容です。考える素材として写真や地図、年表などの資料がページの多くを占めます。

 

ねらいは、黒板を写し、教員の説明を聞くといった受け身の学習からの脱却です。いわゆる、アクティブラーニングが授業の柱になります。

 

福島県立脇町高校では、地理総合を先取りした授業をすでに行っています。シンガポールの水問題を扱う授業では、「熱帯多雨なのに、水不足に陥るのはなぜか?」を生徒たちが話し合います。地理情報、地形図、歴史などを基に話し合います。生徒たちからは、「一人で考えるよりもずっとわかりやすい」「地理だけでなく歴史的背景もわかった」と感想が聞かれます。まさに、「考える授業」ですね。

 

ただし、アクティブラーニングの問題点は、教員の力量次第で、授業の質に差が出ることです。それも、いわゆる教師用のあんちょこ(虎の巻)で、課題設定や討議の手順を分かりやすく示し、教える側にも手厚い内容になっているそうです。

 

もう一つの問題点は、アクティブラーニングで議論が深まるには、やはり知識がないといけません。基礎学力も重視する必要があります。

 

ともあれ、生徒たちが、自ら進んで学ぶ授業にこれからは変えていかないと、「自分で考えて自分で答えを出せる人」にはなれませんね。