エシカル消費

今日のお昼の課外授業は、小学生を連れて、三橋公園の水辺の生き物採集です。「魚だ!ヤゴだ!エビだ!」と子どもたちは大興奮ですが、さらに凄い事が起きました。ミドリガメの赤ちゃんが、アミにかかりました。偶然ですが、小学2年の男の子は、すれ違うファミリーに、ミドリガメを自慢げに見せびらかします。ドヤ顔で、解説を始めるのです。

 

さて、「エシカル消費」という言葉をご存知ですか。最近は、テレビの特集や、学校教育で、SDGsを取り上げる機会が増えましたね。SDGsの17の持続可能な開発目標のうち、12番目に「つくる責任 つかう責任」があります。エシカル消費は、それにつながる行動です。

 

エシカルを直訳すると「倫理的」「道徳的」という意味です。つまり、エシカル消費とは、地球に優しいオーガニック商品を購入する・・・マイバックでの買い物・・・フェアトレード商品を購入(安い商品には、開発途上国で過酷な労働環境と安い賃金の上に成り立っている可能性が高い)・・・などの消費行動です。

 

スーパーで牛乳などを購入する際に、ロスにならないように、日付けの古いものから購入することもエシカル消費ですね。

 

千葉県印西市にある原山小学校では、総合的な学習の時間で、SDGsの取組みを学んでいるそうです。ここまでは、どこの学校でもやっているでしょうが、原山小学校では、そこで学んだエシカル消費をさらに発展させて、近くのショッピングセンターの協力の下、「原山小学校5年生が作るエシカル消費コーナー」を売り場の一角に作ったのです。

 

商品を陳列し店を作り、並んだエシカル商品が「良い商品」である理由を説明するPOPやチラシの作成や世界の諸課題を紹介する動画も作りモニターで流したそうです。もちろん、声出し販売は、小学生の仕事です。

 

ここまでやれば、子どもたちが主体的に考えて、問題の本質を理解した上で、行動に移せるような人材が育つというものです。このような取組みが、全国で広がっていけば、日本の子どもたちの世界を見る目が育まれることは間違いありません。