「泳ぐ宝石!?」メダカ

メダカといえば子どものころ、近所の小川をちょろちょろと泳いでいた記憶も、今や、自然環境でメダカを採集するのさえも困難になっています。保育園の「メダカの学校」のいけすには、ヒメダカ・白メダカ・楊貴妃メダカのふつうのメダカが泳いでいますが、今やメダカは「泳ぐ宝石」と言われ、高価で売買されています。

 

先日もメダカ専門店で、300匹以上のメダカが盗まれたというニュースが入りました。驚いたのは、総額110万円という価格です。一匹あたり、平均3600円という計算です。今や、ワンペアで20万や30万円という金額のメダカも存在するそうです。

 

メダカの価格高騰のきっかけは、約20年前にさかのぼります。それまでメダカは、日本古来の野生種「黒メダカ」をルーツに20ほどの改良品種がいました。それが、ある時、ずんぐりむっくりした体形の突然変異のメダカが生まれます。「ダルマメダカ」と名づけられ、これを機に品種改良が盛んになったそうです。

 

今では、白・青・琥珀・ラメが入ったメダカまで、美しいその姿は「泳ぐ宝石」と言われ、その値段は「表現」で決まるそうです。ダルマ・ヒレ長といった体形に、体色、体内光、体外光など様々な「表現」が美しく、珍しいメダカに価値がつき、価格が決まります。今は、空前のブームで、メダカバブルが起きていると言われています。

 

メダカには、黄・白・青の3色素しかなく、3色を掛け合わせて色をつくります。なので「赤色」のメダカは絶対につくれないそうです。ネットの画面上で赤色に加工されたメダカがオークションに出ていたら「だまされてはいけない!」だそうです。

 

保育園の「メダカの学校」のメダカを観察する子どもたちは、メダカの奥ゆかしさを感じるよりも、意外に速い泳ぎに見入っていますね。

 

ということで、今起きているメダカのお話です。