「飲み放題」の終焉

今週のさいたまの天気予報は、ずっと曇りか雨です。今日も、時々小雨まじりの天気でしたが、こんな時こそ、子どもたちの屋上遊びが盛り上がります。少々の雨なら大歓迎の元気な子どもたちです。(笑)

 

さて、宴会で「飲み放題」プランを利用したことがありますか。ほとんどの方が、忘年会などで、料理3500円+飲み放題プラン1500円で会費が5000円といった経験をされているかと思います。しかし、現在コロナ禍で、宴会自体が自粛され、昨年の11月の調査では、忘年会&新年会を前年に行った企業7887社のうち、85%は中止となっています。

 

宴会に付きものの「飲み放題」プランににとっては、最大の打撃になっていますが、実は、コロナ禍前から、「飲み放題」への逆風が吹いていました。フランスでは2009年、イギリスでは2010年に飲み放題提供が禁止されています。日本でも、キリンシティが直営のビアレストラン27店とフランチャイズ店6店で、飲み放題の提供を終了しました。キリンでは、飲酒時間をゆっくり楽しむ「スロードリンク」を掲げております。

 

都内の居酒屋に勤務する男性は「コロナ禍前から『自由に注文したい』という声が増え、飲み放題付プランは減少傾向でした。飲み放題プランは、店の収益につながるので、大打撃です」と言います。実は、飲み放題プランでも、2時間でほとんどのグループで一人当たり3.5杯~5.5杯に収まるそうです。飲み放題で1500円もらえば、おつりがくるのです。

 

そして、コロナが収束したら、どんな宴会がしたい?には、約19%が「飲み放題」と回答するものの、「料理付きで5千円飲み放題だと、出てくるのは安い酒にいまいちな料理。まったく魅力を感じない」「メニューや時間に制約のある飲み放題はいや」「お酒が弱いから2時間の宴会でもウーロン茶2杯で十分。バカスカ飲む人と同じだけ払うのが納得できない」という声が多いようです。

 

今後、飲み放題は「安くて大量に飲む場」から「おいしい酒を飲み比べる場」に変わっていくのでしょう。酒に呑まれるのではなく、酒を楽しむのが、健全なライフスタイルなのでしょう。みなさんは、どうですか。